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JapanRx / レンサ球菌咽頭炎と咽頭炎を見分ける方法

レンサ球菌咽頭炎と咽頭炎を見分ける方法

咽頭痛は、痛みだけでなく、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。
化膿レンサ球菌などのウイルスや細菌、乾燥した空気、アレルギー、さらには鼻水の排出によっても、喉の痛みが起こることはあります。

しかし、全ての咽頭痛が同様である訳ではありません。
アレルギーや鼻水は痛みは単に厄介で不快な症状ですが、レンサ球菌咽頭炎は医師の診断と治療が必要な疾患です。

レンサ球菌咽頭炎が疑われる場合、治療が必要な理由はいくつかあります。
まず、他人に感染する恐れがあります。
次に、レンサ球菌咽頭炎を引き起こすこの細菌は他の組織に拡大し、より深刻な感染症を引き起こす可能性があります。
最後に、レンサ球菌咽頭炎を治療しないままでいると、稀に、心臓弁を損傷し致命的な症状となり得るリウマチ熱などの、より深刻な疾患に繋がる恐れがあります。

ですので、自分の症状が単なる咽頭痛であり自宅療法で治療できるものなのか、医師の診察が必要なレンサ球菌咽頭炎であるのかを見分けられることが重要です。
では、どのようにして区別すれば良いのでしょうか?


<咽頭痛の場合>

風邪ウイルスによる咽頭痛の場合、通常以下のようなその他風邪の諸症状も併発します。

  • 鼻水
  • 目の充血や涙目
  • くしゃみ

「レンサ球菌咽頭炎であれば、咳が出ることはありません。咳がある場合、通常レンサ球菌咽頭炎ではないことを意味します。」と、ダニエル・アラン医師は言います。
「また、風邪ウイルスによる咽頭痛がある人の喉を見ると、通常喉の奥の方に膿や浸出液が確認できます。」

一般的に風邪は発症に数日かかり、5~7日で自然に治ると、アラン医師は話します。

風邪ウイルスによる咽頭痛を治癒する方法はありませんが、不快感を軽減するために出来ることはあります。
温かい飲み物を飲んだり、温かい塩水でうがいをしたり、氷片を吸ったり、市販薬を服用することで、症状を緩和できることがあります。

その他、十分な休息を取り、健康的な食事をとり、水分をたっぷりと摂ることで、回復を速めることができます。


<レンサ球菌咽頭炎の症状>

レンサ球菌咽頭炎の症状は通常、ウイルスによって引き起こされる咽頭痛よりも深刻となります。
起こり得る症状は、次の通りです。

  • 突然の喉の痛み
  • 扁桃腺が赤くなり、白い斑点ができる
  • 嚥下時の痛み
  • 発熱
  • 首のリンパ腺の腫れ
  • 食欲低下
  • 頭痛
  • 腹痛

医師は、定義された一連の特性に基づいて、レンサ球菌咽頭炎である可能性の高い症例を特定することができると、アラン医師は言います。

医師によってレンサ球菌咽頭炎が疑われた場合、簡単で痛みを伴わない、迅速な検査によって診断を確定することができます。
医師は綿棒で喉の奥に軽く触れ、その後この綿棒を検査し化膿レンサ球菌の有無を調べます。

ウイルス性疾患は、部分的にレンサ球菌咽頭炎と同様の症状を発症することがあります。
そのため、咽頭スワブを採取し、喉に化膿レンサ球菌が存在しないことを確認することが重要です。
こうすることで、医師は風邪のようなウイルス性疾患には適さないものの、レンサ球菌咽頭炎のような細菌性疾患の治療に適する抗生物質を処方することができます。


<伝染性>

最近レンサ球菌咽頭炎を患っている人と接触した場合、そのことを医師に知らせることが大切だと、アラン医師は言います。
レンサ球菌咽頭炎は人にうつりやすく、物を感染者と共有したり、感染者と密接に接触したりする他、くしゃみや咳による飛沫が含まれた空気を介して感染することもあります。

アラン医師は、レンサ球菌咽頭炎の診断を確定することなく抗生物質を処方すると、薬剤耐性菌や不必要な副作用を引き起こす可能性があると警告しています。
このため、確定検査を受けることが非常に重要なのです。

「レンサ球菌咽頭炎のほとんどは自然に治ります。しかし、未治療でいるとリウマチ熱を発症するリスクがあるため、検査や治療を受けないままでいることはお勧めしません。」と、アラン医師は話します。
「レンサ球菌咽頭炎を発症している可能性がある場合は、検査を受けることを推奨します。」

アラン医師は、レンサ球菌咽頭炎の抗生物質治療には約10日を要すると述べています。

出典 2020年3月6日更新 health essentials『Strep Throat or Sore Throat? Best Ways You Can Tell』(2020年3月11日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/strep-throat-sore-throat-best-ways-can-tell/