ヨガで乾癬性関節炎の痛みを和らげる

ヨガは柔軟性を向上させるだけではありません。ストレスを和らげ、痛みをコントロールするための有用な手段として、乾癬および乾癬性関節炎にも効果があります。

ヨガという言葉が、不可能なポーズをとっている人を思い起こさせるのであれば、その考え方は再考しましょう。
心身の健康を穏やかにサポートし、乾癬や乾癬性関節炎の人々に利益をもたらすヨガには、さまざまな種類があります。

ヨガは、身体の中からエネルギーを沸き起こし、身体の痛みを軽減する、安全かつ効果的な方法なのです。
関節炎財団によると、ヨガは肯定的な感情を抱き心の健康を促進することが示されています。
ストレスを和らげ、精神的意識を高め、不安と過敏性を軽減するために使用することができます。
そしてヨガは、乾癬性関節炎に伴うストレスと持続性の痛みをコントロールするための素晴らしい手段なのです。

マットをつかんで両足で飛び跳ねる前に、自分の能力のレベルに合ったヨガの正しいスタイルを決め、知識豊富なヨガのインストラクターを見つけて自分に合ったヨガスタイルを見つけることが重要です。

【痛みをコントロールする正しいヨガの選択】

ジョンズ・ホプキンス関節炎センターによると、通常、以下のタイプのヨガが関節炎のほとんどの人に適しています。

インテグラルスワミ・サッチダナンダによって設立されたこの穏やかなスタイルのヨガ：
ポーズ、呼吸、詠唱、そして瞑想に焦点を当てています。

B.K.S.によって設立されたアイアンガー：
このスタイルのヨガは、クッション、毛布、ブロック、ストラップなどの小道具を使用して個々のニーズに基づいてポーズを変更するため、すべての能力レベルに適しています。
ゆっくりと、意図的なポーズと呼吸を行い、身体を正確に整えることが奨励されます。

クリパル（ステージ1）：
アムリット・デサイ氏によって設立され、意識のヨガと呼ばれています。
クリパルは3つの段階で教えられ、ステージ1は、関節炎を患うほとんどの人に適しています。ポーズを学び、ご自身の能力を発見するため身体につながることに焦点を当てています。

Sivananda Swami Vishnudevananda氏によって設立されたインテグラルヨガと同様に、このアプローチは食事制限、聖書研究、瞑想などが加えられています。

Viniyoga Sri T. Krishnamacharya氏によって設立されたこの穏やかなヨガのヒーリングスタイルは、一般的に治療手段として利用されています。
このタイプのヨガを練習するヨガのインストラクターは、生徒に合わせて個別に計画を立てる方法を学ぶために、豊富なトレーニングを受けます。
レジメンはあなたの体とニーズが変わるにつれて変化します。

【ヨガと乾癬性関節炎】

ヨガは単なるストレッチ運動ではありません。多くの伝統的な運動様式と同様に、ヨガの物理的なポーズは筋力を増強し、バランスを改善し、柔軟性を高め、心血管の健康を増強します。乾癬性関節炎があれば運動プログラムのすべてが重要な要素です。」とニューヨーク市のNYUランゴン医療センターでリウマチ学部門の医学教授を務めているナタリーE.アザール博士は述べています。

乾癬性関節炎は関節、特に肩と腰に影響を及ぼすため、動きの範囲、柔軟性、バランス、筋力トレーニングに焦点を当てたものだけでなく、ヒップ・オープニング・ポーズもトレーニングメニューの一部にする必要があります。

ロサンゼルスでヨガインストラクターとリフレクソロジーの認定を受けているYTRXのジャネット・オファリーン氏は、自分のニーズ、希望、条件に最も適したヨガトレーニングを開発するために、グループレッスンに入る前にプライベートレッスンを勧めています。
「これは元々ヨガマスターから生徒へ教えられていた方法です。」と彼女は言います。
個別指導の選択肢がない場合は、初心者用または復習用の優しいクラスから開始してください。

出席するクラスを選択するときは、そのクラスを指導する人をよく見てください。
オファリーン氏は、ヨガアライアンスのウェブサイトをチェックしたり、国際ヨガセラピスト協会の会員を探したり、彼らの教育や専門的な経験について特定の質問をしたり、どこにいても連絡がとれるようにすることを勧めています。

たとえば、医療背景がある認定ヨガインストラクターは、乾癬性関節炎が特定のポーズを完成させる能力を妨げる場合に、ポーズの修正を提案するためのより良い準備をすることができます。

 

【ヨガと乾癬：特別な配慮】

新たにヨガを開始する前には、あらゆる懸念や制限を克服するために、医師へ相談するのが最善です。そして、最初のヨガレッスンに先立って、インストラクターに連絡し、乾癬または乾癬性関節炎について医師が特定した問題について話をしてください。
これにより、インストラクターはポーズを変更し、ヨガレッスンを最大限に活用できるようにします。

「積極的に炎症部の関節または腱を動かすことは、特定のポーズでのストレスによって悪化する可能性が高く、それを変更することは問題がないだけでなく、怪我を避けるために強く推奨されます。」とアザール博士は述べています。

オファリーン氏はインストラクターと会うときは、目標を分かち合うように提案します。
「ヨガは生活習慣です。練習があなたの日常生活の一部になると、最も変形的な変化が起こります。 毎日のヨガは、寝るだけで簡単に2分間息を呑むことができます。 」

「ヨガを始めるとき、穏やかなヨガが忍耐のためとか、なんとなく効果が少ないとか思うことがありますが、それも真実です。 ヨガではより繊細な練習がより効果的です。」

(記事元)http://www.everydayhealth.com/psoriatic-arthritis/treatment/yoga-benefits-for-psoriatic-arthritis/