電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / ミネソタ大学が血圧治療薬を使用した2つのコロナウイルス試験を開始

ミネソタ大学が血圧治療薬を使用した2つのコロナウイルス試験を開始

医療専門家は、ヒドロキシクロロキンやレムデシビルなどの抗ウイルス治療が、コロナウイルスが患者の体内に定着するのをどのくらい防ぐことができるのか数週間テストを行いました。

ビルゲイツ氏の支援を受け、ミネソタ大学医学部の2人の医師は、医学界に別のアプローチ、つまり一般的な高血圧の薬物療法を含む治療法の研究に挑戦しています。

「これは、他のほとんどの臨床試験が現在やろうとしていることとは異なります。」

とマイケル・プスカリッチ博士は述べました。

「私たちは、ウイルスの下流への影響をさらに調べています。」

言い換えれば、「私たちはウイルスを防いでいるのではなく、肺損傷を防いでいるのです。」

と彼は述べました。

 「そして、すでに肺損傷を受けている患者においては、肺損傷を治療して悪化を防ぐことができるのでしょうか。」

クリストファー・ティガネリ博士は書面で、次のように述べています。

「医師はロサルタンという「COVID-19に対する潜在的な有効性を備えた、入手が容易で安価、そしてFDAに承認されたジェネリック医薬品」を含む、入院および外来といった2種類の場所での臨床試験を開始しました。」

ティガネリ博士はミネアポリスにあるHennepin Healthcare / HCMCの医学部の救急医療部門の助教授であり、プスカリッチ博士は救急医学科の准教授であり救急医です。

医師は、ロサルタンが化学物質アンギオテンシンIIが血圧を上昇させるために使用する受容体、つまり細胞の出入り口を塞ぎ、それが過剰になると肺の損傷につながる可能性があると考えています。

ロサルタンが酵素に結合し、余分なアンジオテンシンIIを阻害して、肺の損傷を防ぐことが期待されています。

「アンジオテンシンIIは、COVID患者では、少なくともより重度のCOVID患者では非常に高くなります。」

とプスカリッチ氏は述べています。

 

「このプロジェクトについては、これまで取り組んできたほとんどすべての試験よりも楽観的な見解となりますが、試験を行う必要はあります。」

 

入院患者と外来患者

最初の試験は、COVID-19関連肺炎で入院した200人の患者を対象としています。

『 COVID-19 Therapeutics Accelerator Fund』から資金提供を受けた入院患者への試験では、セントポールにあるMヘルスフェアビューズベセスダ病院(M Health Fairview’s Bethesda Hospital)とHCMCで行われます。

医師は、今後数週間で全国に5軒〜10軒の施設を追加する予定です。

 

プスカリッチ氏は、血圧治療薬が医学文献への関心を高めていると指摘しました。

「ロサルタンとその系列の血圧薬を使用していた患者を調べた中国での研究では、他の血圧薬を使用していた患者よりもそれらの方が優れていることがわかっています。」

と彼は述べました。

 「しかし、“この薬を服用していないのなら、服用を始めるべきだ”と言うには時期尚早です。」

 

どんなリスクが?

どんなリスクがあるのでしょうか。ロサルタンや他の血圧の薬は、血圧を危険なレベルに下げるか、腎臓を損傷する可能性があります。

つまり、医師の監視と指導なしに自己治療でこれを試さないでください。

「これらの薬には副作用があり、理論的には事態を悪化させる可能性があります。」

と、プスカリッチ氏は述べています。

医師は、計画を加速させ、夏の終わりから今年後半までに報告できるような、予備的な結果を得ることを望んでいます。

「通常、このような臨床試験には何年もかかるものです。」

とプスカリッチ氏は述べました。

 

 

【以下のリンクより引用】

University of Minnesota launches two coronavirus trials using blood pressure medication

BRAINERD DISPATCH