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ビタミンA受容体が喫煙とウイルス感染から肺を保護する可能性

喫煙が肺に悪いことはいまさら驚くことではありません。しかし、長期喫煙者のわずか10%-20%が肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸に影響を及ぼす深刻な疾患になります。

理由を理解するために、Yale主導のチームが肺の健康を低下させるメカニズムを研究しました。肺、救命救急、睡眠医療においての医師で教授補佐である、チャールズS.デラクルス博士によって行われた研究では、肺の発達と維持に重要な役割を果たすビタミンAの一種であるレチノイン酸に注目しました。

マウスモデルを研究することにより、タバコの煙に晒されると重要なタンパク質であるIL-15がレチノイン酸受容体を有意に弱めることが分かりました。
その弱体化は、COPD患者ではより重症になる傾向のあるウイルス感染によってさらに悪化するということでした。

この発見は、レチノイン酸の保護機能を回復させ肺の損傷を減少させるといった治療法を研究者に気づかせました。
この洞察により、科学者は、米国における主要な死因である肺気腫およびCOPDに罹患している患者のための潜在的な治療法を開発することができます。

(記事元)
http://news.yale.edu/2015/05/07/research-news-vitamin-receptor-may-help-protect-lungs-smoking-viral-infections