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ダウン症候群は55歳までの認知症のリスクを高める

2019年11月4日(HealthDay News)- ダウン症候群のほとんどの人は55歳までに認知症を発症すると新しい研究が示しています。

ダウン症の人は、21番染色体の余分なコピーを持って生まれ、それにより発達障害を引き起こします。

研究者らは、多くの場合、この症候群に関連する心臓の問題のために、若くして死亡するため、中年まで生存することはまれであったことを指摘しました。

医学の進歩により、ダウン症候群の人もより長く健康的な生活を送ることができるようになりましたが、認知症のリスクが高まっています。

そして、彼らは他の人よりも、認知症を若い年齢で診断される可能性があります。

研究者によると、解剖により、ダウン症候群のほぼすべての成人の脳には40歳までに認知症の兆候が現れます。

この研究では、ウィスコンシン大学マディソン校の研究者が、ウィスコンシン州に住むダウン症候群を持つ21歳以上の3,000人についてのメディケイド(アメリカの医療保険制度)の請求データを分析しました。

その結果は、ダウン症候群の5人に3人が55歳までにアルツハイマー病および他のタイプの認知症と診断されることを示しました。

「私たちは、請求データの中で、調査当初認知症がなかった場合でも、時間が経つにつれて診断の可能性が毎年増加することがわかりました。」

と、ウィスコンシン大学マディソンウェイズマンセンターの研究者で研究の主著者である、ローレン・ビショップ氏は述べました。

「認知症になる確率は55歳の時点で61%です。」

と彼女は大学のニュースリリースで述べました。

ジャーナルJAMA Neurologyで10月28日に発表された研究によれば、同様の結果が他の州でも確認される可能性があります。

「政策立案者に重要性を伝える場合、数字で示すことは非常に重要です。55歳までに、ダウン症候群の5人に3人が認知症を患っていると伝えることができます。それは明確で、かつ実用的です。」

と、研究の主著者で、ワイズマンセンターのポスドク研究員である、エリック・ルーベンスタイン氏は述べました。

研究者らは、ダウン症候群の人々に対するコミュニティのサポートを改善するとともに、家族がダウン症候群を持つ人に対して、計画を立てて手助けができる可能性を示しました。

「ケースマネージャーやグループホーム、生活支援、ジョブコーチなどを介して、社会的な弱者を支援する必要性があります。これは、ダウン症候群の人々にとっては生涯を通して特に重要です。」

とビショップ氏は述べました。

 

【以下のリンクより引用】

Down Syndrome Carries Raised Risk of Dementia by 55

Health Day