ストレスや怒りは心不全を悪化させるかもしれない

2020年8月21日 -　心疾患に苦しんでいる人は落ち着きましょう。

新しい研究は、ストレスと怒りがあなたの状態を悪化させるかもしれないと示唆しています。

コネチカット州ニューヘブンにあるエール大学の心臓血管医学の博士研究員である筆頭著者のクリスティー・ハリス氏によると、心疾患の患者には精神的ストレスがよく見られます。

「慢性的なストレスの高まりを経験している患者は、生活の質が低下し、有害事象のリスクが増加する、より疾患が厄介な状態になりがちだという証拠があります。」

とハリス氏は述べました。

「典型的に心不全を引き起こすストレスの原因となるものが、コロナウイルスでのパンデミックに関連したストレス要因によってさらに悪化する可能性がある時代において、それに関連する行動および生理学的な経路を明らかにすることは特に重要です。」

とハリス氏は付け加えました。

新しい研究では24人の心疾患患者に、ストレス、怒り、否定的な感情についてのアンケートを1週間、毎日受けてもらいました。

その後、患者が数学の問題を解決し最近のストレスの多い経験を説明するといった精神的ストレステストが行​​われました。

心エコー検査が、安静時およびストレス時の拡張期心機能を評価するために行われました。

心不全は、損傷または衰弱した心臓が、体が必要とするほど多くの血液を送り出すことができず生命を脅かす可能性のある状態です。

精神的ストレステストの前の週に怒りを経験したと報告した患者は、拡張期安静時血圧が悪化していたことを研究者らは発見しました。

上級研究著者のマシュー・バーグ氏によれば、

「精神的ストレスや怒りなどの要因はしばしば認識されず、十分に扱われていません。この研究は、ストレスと怒りが心疾患患者の臨床転帰に影響を与え虚血性心疾患（狭窄動脈）と不整脈疾患を含むリストに慢性心不全を追加するといった広範な文献に影響を与えています。」

 

エール大学の臨床心理学者であるバーグ氏は、心不全のストレスに対する脆弱性を増加させ、ストレス管理がこれらの患者の転帰を改善できるかどうかを見極めるには、さらなる研究が必要であると述べました。

研究結果は、最近、医療雑誌『Journal of Cardiac Failure』のオンライン版で発表されました。

 

 

【以下のリンクより引用】

Stress, Anger May Worsen Heart Failure

Healthday