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アメリカ人の10人に1人が処方鎮痛剤を使用

2020年6月24日(ヘルスディ・ニュース)- アメリカ人は痛みの緩和のための薬剤を探し続けており、国民の10分の1は何らかのタイプの処方鎮痛剤を使用しています。

しかし、米国の疾病対策予防センターの報告によると、処方オピオイド鎮痛剤の使用は2015年から2018年にかけては横ばいであり、一方、非オピオイド鎮痛薬の処方が増加しました。

この研究や他の研究では、疼痛管理がより安全になっていることを示していると、アメリカ疼痛医学アカデミーのアジェイ・ワサン博士は述べました。

「オピオイドへの依存度が低くなり、医師がより責任を持って処方するようになりました。」

とピッツバーグ大学のペインケアイノベーションセンター(痛みケア革新センター)の共同ディレクターであるワサン博士は述べました。

2015年から2018年の間に、20歳以上のアメリカ人成人のほぼ11%が、オキシコドンのような少なくとも1つの処方オピオイド薬またはセレブレックスのような非オピオイド薬を使用したと、調査官は発見しました。

それを分解すると、アメリカの成人のほぼ6%が1つまたは複数の処方オピオイド鎮痛剤を使用していた一方で、5%は非オピオイド処方鎮痛薬を使用して痛みを鎮めていました。

CDCの全米健康統計センター(NCHS)の疫学者である研究者のグ・チューピン博士は、次のようにのべています。

「医師はまず痛みを管理するために非オピオイド薬を試し、次に非オピオイド薬が効かない場合はオピオイドの使用について考えるべきです。」

この研究において、グ博士と同僚は、米国の国民健康および栄養検査調査のデータを使用しました。

 

その他の調査結果

  • 30日間で見ると男性より女性の方が処方オピオイドを使用しており、その使用は年齢とともに増加しました。
  • 黒人(約10%)とヒスパニック(8.5%)と比較して、処方鎮痛薬の使用は白人(約12%)で最も高いことがわかりました。使用率はアジア系が最も低い(4.5%)ことがわかりました。
  • 2009年から2010年まで、および、2017年から2018年までの間、処方オピオイドの使用に大きな変化はありませんでしたが、処方非オピオイドの使用は増加しました。

 

国の依存症の蔓延を考えると処方オピオイドの横ばいであるのは朗報ですが、それにもかかわらず、それらの使用は依然として懸念されています。

「慢性疼痛のためにオピオイドを処方された患者の21%から29%が誤用し、8%から12%の患者がオピオイド使用障害を発症する可能性があることを考慮すると、オピオイドを使用している米国の成人20人中1人以上を示す調査データ痛みは依然として問題を抱えています。」

とニューヨーク州スリーピーホローにあるノースウェルヘルスフェルプス病院の疼痛管理センター長である、イリー・ファン博士は述べました。

「これは、継続的な疼痛管理教育と安全で効果的な疼痛ケアへのアクセスの増加の必要性を強調しています。」

ワサン博士によると、医師の処方慣行に関する他の研究では、慢性疼痛に処方されるオピオイドの数が少ないことがわかっています。

しかし彼はまた、社会が高齢化するにつれて処方鎮痛剤を服用しているアメリカ人の数が増えると予想しているとも述べました。

また、医師はオピオイドの処方に消極的であり、保険会社はオピオイドの承認に消極的になっているため、一部の患者は自分に値する痛みの緩和を受けられない可能性があると懸念を表明しました。

「残念ながら、その多くはオピオイドの処方が非常に制限された保険会社によって悪化しています。」

と彼は述べました。

「オピオイドが処方に適しているとしても、保険会社による障壁が大きく処方することができません。」

とワサン博士は言います。

「それは痛みのケアが不十分である患者が多くいることの大きな要因の一つです。」

ワサン博士は、保険会社は原則として、薬物療法だけでなく理学療法や心理療法を含む痛みの管理療法についてのカバーがないと付け加えました。

「慢性疼痛を管理する際には、オピオイドを回避できるように、また疼痛と機能を最も改善することができるように、多様性のある治療方法を使用する必要があります。」

 

 

【以下のリンクより引用】

1 in 10 Americans Uses a Prescription Painkiller: CDC

Healthday