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JapanRx / CDCのCOVID-19検査ガイドラインの変更に関する専門家の批判

CDCのCOVID-19検査ガイドラインの変更に関する専門家の批判

米国疾病予防管理センターがCOVID-19検査のガイドラインを改訂することを決定したことで、多くの専門家が衝撃的な反応を見せています。
以前のガイダンスでは、「密接な接触があった人全員が検査を受けることが推奨される」
と明言されていました。
つまり、COVID-19の確定症例と接触したと思われる人は、誰でも検査を受ける必要があります。
改訂後のガイドラインでは、無症候性の個人は「必ずしも検査を必要としない」ことが示されているため、COVID-19患者と接触した後に症状を発現した人のみに、検査が必要となります。

いわゆる感染症にかかりやすい人については例外があり、CDCはウェブサイト上で別途説明しています。
高齢者やがん、肥満、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの基礎疾患を持つ人々は特にリスクが高まります。
さらに、新しいガイドラインでは、地方および州の公衆衛生当局の指導に従うことが推奨されています。


<批判の声>

この変更を批判する1人である、CDCの元ディレクターのトム・フリーデン博士は、新しい検査ガイドラインについて「説明不足で、不可解で、おそらく弁護の余地がない」とツイートしています。

リーナ・ウェン医師はCNNに対し、このガイドラインは意味不明であると話しています。
 「これらの推奨事項が、COVID-19の人とかなりの接触を経験した人が、今後は検査を受ける必要がないということを示唆しているのではないかと懸念しています」と、彼女は述べています。
 「これは、特に全感染症例の最大50%の原因が無症状の人であることを考えると、接触追跡における鍵となります。なぜガイドラインが変更されたのか、不思議に思います。長らく続く検査の不足を正当化させることが目的だったのでしょうか。」と、ジョージワシントン大学の公衆衛生学教授であるウェン博士は述べています。
同氏は、ボルチモア市の元保健委員でした。


<ただし、ガイドラインには解釈の余地がある>

ガイドラインとは、まさにガイドラインに過ぎません。
保健福祉省のスポークスパーソンはニューヨークタイムズ紙の取材に対し、「公衆衛生の指導者や医療提供者が検出した場合は」無症候性の人の検査は依然として可能だと述べています。
広報担当者はさらに、未知の感染源からのウイルスに感染した人がいる場合、検査を受けるか否かによらず、感染者の状況とコミュニティにおける感染拡大状況を考慮に入れるべきだと付け加えました。
検査と接触追跡を改善することで、コミュニティないのウイルス蔓延が減少します。

出典 2020年8月27日更新 Medical Daily『Experts Critical of CDC's COVID-19 Testing Guideline Changes 』 (2020年8月31日に利用)
https://www.medicaldaily.com/experts-critical-cdc-changes-covid-testing-guidelines-455636