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50歳未満の人の結腸がん、直腸がん症例が増加している

若年成人の大腸がん(結腸がん・直腸がん)症例は増加しており、診断を受ける患者の年齢の中央値が低下しています。

結腸・直腸がんは、男性では肺がんと前立腺がんに次いで、女性では肺がんと乳がんに次いで、米国の男女における3番目に致命的ながんとなっています。

俳優のチャドウィック・ボーズマン氏は、何年にも渡る闘病の後、金曜日に43歳の若さで結腸がんにより死亡しました。
米国がん協会が3月に発表した報告によると、50歳未満の大腸がん症例は、1990年代以降増加しているといいます。

報告では、全新規診断症例の半数は、66歳未満の人であると述べられています。


<年齢の中央値が低下している>

米国がん協会は、45歳から、結腸・直腸がんはがんの定期的な検査を受けることを推奨しています。
その他保健機関もやはり、50歳以降定期的に検査を受け始めることを推奨しています。

米国疾病予防管理センターによると、現在利用可能なデータの中で最も最近の2017年のデータでは、全国で52,547人が結腸・直腸がんで死亡しているといいまうs。

年々診断を受ける若者が増えています。
米国がん協会の報告によると、結腸・直腸癌がんと診断された人の年齢の中央値は1989年時点で72歳でした。
2000年代初頭までこの中央値は変わらず、その後2016年までに66歳に低下しました。

米国では、大腸がんと診断される人の割合は、65歳以上では低下していますが、若年成人では上昇しています。

科学者の間では、結腸・直腸がん症例が若い年齢層で増加していることは知られていました。
 「しかし、現在の増加のスピードには驚いています。」と、アトランタにある米国がん協会で調査研究の科学研究責任者を務め、この研究の共同執筆者を務めたレベッカ・シーゲル氏は述べています。

「この報告では、現在の結腸・直腸がんの影響の現在の全体像だけでなく、将来的な予測が示されているため、非常に重要です」と、シーゲル氏は述べました。

同氏は、平均寿命が延びているため、このまま若年成人の症例増加が続く場合、医師は、生殖能力および性機能維持の必要性の他、長期的な治療の影響によるリスクなどの、独特の課題に直面するだろうと述べています。

出典 2020年8月30日更新CNN Health『Colon and rectal cancer cases are going up among people younger than 50, researchers say』 (2020年8月31日に利用)一部抜粋
https://edition.cnn.com/2020/08/29/health/colon-cancer-cases-growing-younger-people/index.html