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JapanRx / 魚の摂取量を増やすことで「パーキンソンを予防する」

魚の摂取量を増やすことで「パーキンソンを予防する」

チャルマース工科大学による新しい研究では、いくつかの魚種に大量に含まれるタンパク質であるパルブアルブミンは、
パーキンソン病に密接に関連するタンパク質構造の形成を妨げることがわかりました。

パーキンソン病の特徴の1つは、α-シヌクレインと呼ばれる特定のヒトタンパク質のアミロイド形成であり、「パーキンソンタンパク質」と呼ばれることもあります。

研究者らは、パルブアルブミンがα-シヌクレインタンパク質に結合するアミロイド構造を形成できることを発見しました。
パルブアルブミンは、α-シヌクレインタンパク質をそれ自身の為に使用することで、潜在的に有害なアミロイド形成を阻止し、効率的に「除去」します。

この研究の筆頭著者であるPernilla Wittung-Stafshede氏は、次のように述べています。
「パルブアルブミンは、「パーキンソンタンパク質」を拾い集めることで、集約を防ぎます。」

パルブアルブミタンパク質は特定の魚種に豊富に含まれているので、食事中の魚の量を増やすことで、簡単にパーキンソン病を撃退できるかもしれません。
ニシンやタラ、コイの他、ベニザケや赤鯛などのレッドフィッシュは、特に高濃度のパルブアルブミンを含みますが、他の多くの魚種にも一般的に含まれています。
また、パルブアルブミン濃度は年間を通じて大きく変化します。

この研究に携わったナタリー・シェアーズ氏は、次のように述べています。
「通常魚は、夏の終わりに代謝活性が増すため、栄養価が高くなります。パルブアルブミン濃度は多くの日光を浴びた魚においてはるかに高くなるため、秋の間に魚の消費量を増やすと良い可能性があります。

アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病などのその他神経変性疾患もまた、特定のアミロイド構造が脳に干渉することによって引き起こされます。
したがって研究チームは、この案件をさらに調査し、パーキンソン病に関するこの発見が、他の神経変性疾患にも影響を与える可能性について確認したいと考えています。

出典:2018年4月23日更新『Eating more fish ‘could prevent Parkinson’s’』Health Spectator UK(2019年4月15日に利用)
https://health.spectator.co.uk/eating-more-fish-could-prevent-parkinsons/