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高脂肪食とアルツハイマー病リスク、エピソード記憶との関連

アバディーン大学による新しい研究によると、脂肪の多い食事はたった1日で記憶に悪影響を及ぼす可能性があると言います。

動物モデルを研究する研究者らは、記憶がより複雑であるほど、高脂肪食によって損なわれる危険性がより高くなることを発見しました。
この研究は、このような食事がエピソード記憶や空間記憶、文脈依存記憶の欠如を引き起こすことを証明しています。

エピソード記憶(「いつ」、「どこで」、「どんな時」、「誰と」等、前後関係を有する記憶)は人間にとって重要ですが、
これはアルツハイマー病において最初に低下する種類の記憶のひとつであり、この種類の記憶の欠如は若い成人の高いボディマス指数と関連しています。

研究では、マウスに対象を1回見せ、同じ場所で対象を思い出すタスクを与えました。
マウスはまた、エピソード記憶の構成要素をテストする自発的な探査タスクを与えられました。
結果、高脂肪食を与えられたマウスは、低脂肪食を与えられたマウスよりも著しく悪い成績であったことがわかりました。

この研究の筆頭著者であるフィオナ・マクリーン氏は、次のように述べています。
「アルツハイマー病は罹患率と死亡率の主な原因となっており、完治する方法はなく、治療法は限られています。」

「肥満と2型糖尿病は早期の認知機能低下やアルツハイマー病と明確に関連しており、これは食事とこれらの疾患の関連性を意味しています。」

研究者らは、低脂肪食に切り替えることで、受けたダメージを回復させることができると述べています。

出典:2018年9月3日更新『High-fat diet linked to episodic memory loss and Alzheimer’s risk』Health Spectator UK(2019年4月16日に利用)
https://health.spectator.co.uk/high-fat-diet-linked-to-episodic-memory-loss-and-alzheimers-risk/