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JapanRx / 高山病の薬は半量でも全量と同様に作用する

高山病の薬は半量でも全量と同様に作用する

新しい研究では、急性高山病の予防薬は、低用量で使用しても、標準の高容量で使用した場合と同様の効果があることがわかりました。

急性高山病(AMS)は、頭痛や胃腸障害、疲労感、脱力感、めまい、睡眠障害を引き起こすことがあります。

ハイカーや登山者の多くは、AMS予防のためにアセタゾラミド(商品名:ダイアモックス)と呼ばれる薬を使用します。
成人の標準用量は、125mgを1日2回の服用です。
しかし、特に高用量では、味覚の変化や頻尿、頭痛、吐き気、発疹などの副作用が起こることがあります。。

研究者らは、副作用を最小限に抑えながら、急性高山病を予防するたの最低用量を模索していました。

この研究では、73人の被験者が、低地にいる間に1日2回125mgまたは62.5mgのアセタゾラミドを服用しました。

ワイルドネス&エンバイロメンタルメディシンジャーナル(journal Wilderness & Environmental Medicine)の3月号に掲載されたこの研究によると、低用量を服用した人は、標準の高用量を服用した人よりもAMSを発症する可能性が低くなったと言います。

主任研究員のスコット・マッキントッシュ博士は、ジャーナルのニュースリリースにて以下のように述べています。
「私たちは、推奨用量の半分である1日2回62.5mgの量でも、AMSの予防において同様に効果的であることを見出しました。」

マッキントッシュ博士は、ソルトレイクシティにあるユタ大学救急医療学部の教員です。

博士はまた、以下のように話しています。
「アセタゾラミドの最小有効量による高山病の予防は、長年にわたり山岳医療界で議論されてきたトピックです。登山家より低用量の使用でも有益な効果がえられるとの報告は出ておりましたが、私たちの知る限り、1日2回125mg以下の用量を調べるための研究が正式に行われたのは、これが初めてです。

標高8,200フィート(約2,500メートル)以上の山で登山するトレッカーや登山者の最大4分の1は、急性高山病を経験しています。
この割合は、14,760フィート~18,040フィート(約4,500~5,500メートル)の区間を登る人の間では、50%~85%にまで上昇します。

標高を徐々に上げていくと、AMSの予防に役立ちます。
それができない場合、アセタゾラミドは高山病予防のための標準治療薬となります。

出典:2019年3月14日更新『Half-Dose of Mountain Sickness Med Works as Well as Full Dose』Health Day(2019年4月10日に利用)
https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/climbing-health-news-244/half-dose-of-mountain-sickness-med-works-as-well-as-full-dose-743716.html