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食物アレルギー診断を行うべきである理由

最近の研究によると、食物アレルギーがあると報告した成人のほとんどが、実際にはアレルギーの診断を受けていないといいます。
実際、これらの成人は自分の症状を食物不耐性と混同し、特定の食べ物を不必要に避けている可能性があります。
食物不耐性と食物アレルギーでは原因や症状が異なり、多くの場合必要となる治療法も異なってきます。
専門家の診察を受け、これら二つの症状の違いを知ることでどのように生活の質が改善されるのかを、以下で説明していきます。

- アレルギーと免疫系
食物アレルギーは免疫系に由来していますが、不耐症は免疫の問題ではありません。
これは、食物アレルギーは直ちに医療処置が必要となるアナフィラキシーショックのような命にかかわる状態を引き起こす可能性があることを意味します。
本当に食物アレルギーがある人は、症状の深刻な性質上、該当する食物を厳格に避けることをお勧めします。
一方食物不耐性とは、特定の食物を消化することが困難であることを指し、吐き気や胃痛、胸やけ、頭痛などの症状を伴うことがあります。
こうした症状は極めて不快なものになり得ますが、食物不耐性は免疫系に関連していないため、偶然摂取したところで生命を脅かすことはありません。
食べ物による悪影響や不快感がアレルギーに関連していると仮定せず、ライフスタイルの変更を行う前にアレルギーや免疫学の専門家に相談することをお勧めします。

- 生活の質への影響
多くの場合、食物アレルギーの診断を受けると、一つまたは複数の食事習慣を完全に変更する必要がでてきます。
例えば、診断の重症度にもよりますが、
ピーナッツアレルギーと診断された人はピーナッツがあるエリアを避け、アドレナリン(エピネフリン)自己注射器の携帯が必要となるかもしれません。
食物アレルギーはまた、特に特定の食べ物や物質を完全に避ける必要がある場合、患者の栄養状態や心理社会的交流にも影響します。
このため、食物アレルギー診断は、エピネフリンの携帯や使用などの安全対策を理解するためだけではなく、不耐症の症状を治療するためにも不可欠です。
食物不耐症がある人は特定の食べ物を避けがちですが、食べ物を食べた後に命にかかわる危険にさらされることはありません。
食物不耐性の人でも、少量であれば食べてもあまり不快感を感じないかもしれません。

- 検査を受けることの重要性
アレルギー検査とは、どのようなものでしょう?
国立ユダヤ医療研究センター(National Jewish Health)では、診断は呼吸器や耳、鼻、のど、皮膚科の病歴確認から始めます。
また、アレルギーの家族歴有無や特定の食べ物に対する問題の有無、過去に起きた症状や兆候について尋ねられることもあります。

かかりつけの医師と連絡を取り続けることで、血液検査や皮膚試験などの別の検査を受ける必要性の判断に役立ちます。
医師の監督の下、食事から特定の食べ物を除外し、再度取り入れるフードテストを受けることも、診断の確定に役立ちます。
胃腸に影響したり多量に食べることで時々影響が出る食べ物を不必要に避ける代わりに、
医師はあなたの症状にまつわる疑惑を払拭し、実際に健康に役立つ適切な計画を立てることができます。

食物アレルギーや不耐性は、人生に大きな影響を与える可能性があります。
アレルギーは突然発症する可能性があるため、常に食品との相互作用に注意を払うことをお勧めします。
食品に関する懸念がある場合はそれを真剣に受け止め、優先事項とすることが重要です。
何かしらの症状がある場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。
症状について伝えることで、アレルギーに関する誤解を取り除き、適切な診断を受けることが可能になります。

出典:2019年5月14日更新 U.S. News 『Why Actually Diagnosing Food Allergies Matters』(2019年5月22日に利用)
https://health.usnews.com/health-care/for-better/articles/why-actually-diagnosing-food-allergies-mat...