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JapanRx / 食品と薬の相互作用を知っておきましょう

食品と薬の相互作用を知っておきましょう

薬の相互作用について考えるとき、通常薬同士の相互作用のみが考慮されがちです。
しかし、薬と食品の間にも相互作用が起こる可能性があります。

食品による主な影響としては、脂肪や高タンパク質、食物繊維の摂取による薬の吸収の変化があります。
こうした薬物吸収の変化は、バイオアベイラビリティの減少により治療の失敗につながる可能性があります。
よくある例としては、ワルファリンとビタミンKを含む食品との相互作用です。
その他多くの薬も、食事によって薬物動態プロファイルや薬力学的プロファイルが変化する可能性があります。

ワルファリンは血栓塞栓症の予防に使用されるビタミンK拮抗薬です。
ビタミンKには、自然な血液凝固作用があります。
ワルファリンは多くの医薬品と相互作用があり、薬の効果は食事にも影響を受けます。
高タンパク食は、アルブミンと(または)シトクロムP450活性の増加により、国際標準比(INR)の減少につながると仮定されています。
ブロッコリーやケール、ほうれん草などの野菜には、ビタミンKが豊富に含まれます。
ワルファリン服用中は、食事中のビタミンK含有量を一貫させることが推奨されています。
クランベリージュースは、INRの上昇を引き起こす可能性があります。

グレープフルーツジュースは、向精神薬や抗けいれん薬、コレステロール低下薬を含む、多くの医薬品とのと相互作用を引き起こす可能性が高い食品です。
禁忌がある可能性があるため、抗けいれん薬や向精神薬の服用中は、グレープフルーツの摂取は制限または避けるべきです。
アトルバスタチンロバスタチンシンバスタチンの服用中は、グレープフルーツジュースの摂取を1日1クォート(約1リットル)までに制限することが推奨されます。
ロバスタチンは、吸収率とバイオアベイラビリティを高めるために、食べ物と併せて服用する必要があります。

β遮断薬やACE阻害薬などの降圧薬の吸収率や効果は、食事によって変化することがあります。
カルベジロールは、低血圧のリスクを避けるために食べ物と併せて服用するべきです。
プロプラノロールは、たんぱく質の豊富な食品と併せて服用すると血中濃度が上昇する可能性があります。
高カリウムは心拍の乱れを引き起こすことがあるため、食事中のカリウム含有量を制限することが重要です。

いくつかの薬の服用中は、チラミンを含む食品を制限することが推奨されています。
チラミンは、血圧調節作用のあるアミノ酸です。
フェネルジントラニルシプロミンなどのモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)は、モノアミン酸化酵素として知られる酵素を阻害します。
モノアミン酸化酵素には、体内の過剰なチラミンを分解する重要な作用があります。
リネゾリドは、モノアミン酸化酵素の可逆的阻害薬であると考えられています。

多くの場合、病院でリネゾリドを服用し始めた患者には、チラミン制限食が与えられます。
チラミンは、熟成チーズやサラミ、肉エキス、ドライフルーツ(レーズンやプルーン)などの食品に含まれることがあります。
血圧の急激な上昇を避けるために、これらのモノアミン酸化酵素阻害薬服用中は、チラミン含有食品を制限するべきです。

私たちの食事は日々変化するため、食品が薬に与える影響を考慮することが困難であることが多いでしょう。
特定の薬服用中の食事制限は、その薬の全体的な有効性や安全性に影響を与える可能性があります。
薬を空腹時、もしくは食事と併せて服用するかどうかも、重要な要素です。

出典:2019年4月9日更新『Do Not Forget About Food-Drug Interactions』Pharmacy Times(2019年4月10日に利用)
https://www.pharmacytimes.com/contributor/shivam-patel-pharmd-candidate/2019/04/do-not-forget-about-foohttps://consumer.healthday.com/fitness-information-14/climbing-health-news-244/half-dose-of-mountain...ddrug-interactions