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JapanRx / 頭痛に苦しんでいた男性の脳はサナダムシに感染していた

頭痛に苦しんでいた男性の脳はサナダムシに感染していた

アメリカ、オースティンの最新レポートによると、テキサス出身のとある男性は現在、過去10年間脳内にいたことが確認されたサナダムシの除去手術を受けた後、術後回復期間にあるといいます。

<サナダムシによる難題>

数カ月にわたって、ヘラルドというオースティン出身の男性は持続的な頭痛を訴えており、あまりにも強い痛みだったため、実際に「痛みで嘔吐する」程であったといいます。

このため、男性はテキサス大学のデルセトン医療センターに入院することを決めました。
病院ではMRI検査が行われ、これにより脳内底部に全長4センチの塊があることが明らかになりました。
塊は脳腫瘍ではなく、サナダムシでした。
患者は、メキシコで食べた加熱不足の豚肉から感染したとみられています。
アメリカ疫病予防センターによると、症状は軽度であるか、全く現れないことがあるといいます。

「何年も検出されないまま放置されることがあるため、誤ってサナダムシの幼虫の微小な卵を飲み込み、何年も知らないままでいることがあります。幼虫は体内で成長し、ある程度大きくなるまで症状が出ないことがあります。」と、神経外科医のジョーダン・アマディオ医師は言います。

具体的には、ヘラルド氏は、通常ブタサナダムシの幼虫(通常脳に寄生する)によって引き起こされる、「稀で異常な」寄生虫感染症である嚢虫症を患っていました。
一般的に、調理不足の豚肉に見られる寄生虫の小さな卵を飲み込むことで、人に感染します。
専門家によると、ヘラルド氏は10年前にメキシコに旅行し、これと全く同じことを行っていたため、彼の症例にもこれが当てはまる可能性が高いとしています。

幸いなことに、寄生虫を除去する手術は見事成功し、ヘラルド氏は既に職場に復帰しています。

毎年、嚢虫症を発症するのはわずか4,000人程度です。
しかし、それでもこの感染症は致命的となり得ます。
さらに厄介なのが、この寄生虫は通常検出されないまま体内で成長し、損傷を及ぼす大きさになった時初めて見つかるのです。

出典 2020年1月30日 Medical Daily『Man Suffering From Headaches For Months Had Tapeworm In His Brain』(2020年2月5日に利用)
https://www.medicaldaily.com/man-suffering-headaches-months-had-tapeworm-brain-449015