雨が降った後でも花粉の粒が残りアレルギーは悲惨な状態に

2020年5月27日（ヘルスデイニュース）-　春のにわか雨で花粉が運ばれます。

2019年4月17日から5月31日の間に、アメリカ・アイオワシティでは、さまざまな強さの春の雨が降りましたが、その間およびその後に木の花粉片の濃度の測定により、研究者によってなされた驚くべき発見があります。

雨と花粉の関係

主要な花粉シーズンである調査期間中、28日間は雨が降りました。小雨、雷雨、そして竜巻を引き起こすほどの激しい嵐もありました。研究者たちは、大雨の後、花粉の断片が11時間もの間、空中に留まり、肺の奥深くまで達し、春のアレルギーを悪化させる可能性があることを発見しました。アイオワ大学の化学科の准教授で、著者であるエリザベス・ストーン博士は、「季節に花粉に敏感な人々は、降雨、特に雷雨の間、そしてその後、数時間は、屋外に出るべきではありません。」と述べました。この研究は、Environmental Science＆Technology Letters 誌のオンライン版に掲載されました。

花粉断片の挙動

花粉粒は頑丈ですが、高湿度にさらされると破裂する可能性があります。これは、嵐の上昇気流が、湿度が非常に高い雲底に穀物を運んだ際に発生する可能性があります。破片はその後、降雨と嵐の下降気流によって運ばれると研究著者は説明しました。研究者たちは、花粉の断片レベルは雨の後、2.5時間～11時間は舞い上がったままであると述べました。そして、雨が激しいほど、そのレベルは高くなります。無傷の花粉粒は大きく、地面に定着しますが、花粉の断片は小さく、多くの場合、空中に残ります。

治療法と対策

「私たちの研究は、雨が無傷の花粉濃度を減少させることを明確に示しています。しかし、それはまた、花粉の断片を増加させる可能性があります。」とストーン博士は述べました。「花粉の破片についての興味深いことは、主に雨が降っているときや嵐のピーク時には、本当に高濃度が短期間しか続かないことです。」

この記事は、花粉症の治療法や対策について新たな視点を提供し、アレグラなどの抗ヒスタミン薬の有効性も示唆しています。