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避妊薬とがん: 利益はリスクを上回る

避妊薬は体内でホルモンの変化を引き起こし、生涯にわたってがんのリスクに影響を及ぼすことが長い間知られていました。
新しい研究では、利点がリスクを上回ることが示されています。

米産科婦人科学会誌(American Journal of Obstetrics and Gynecology)に掲載されたこの研究では、女性が避妊薬の服用を中止した後、特定のがんのリスクの低下が少なくとも30年間は続いたと結論付けられています。

この研究では、1968~69年にかけて実施され、その後最大44年間の追跡調査が行われたイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・ジェネラル・プラクティショナーズ(Royal College of General Practitioners)の経口避妊薬研究に採用された女性46,022人のデータを調査しました。
研究では全ての女性の年齢や社会階級の他、喫煙習慣などのライフスタイルの選択が考慮された後、がんのリスクが算出、一本化されました。

結果、避妊薬の使用は大腸や子宮内膜、卵巣、リンパ、造血器のがんリスクの有意な減少と関連していることがわかりました。

近年~現在にかけて避妊薬を使用する女性と乳がんおよび子宮頸がんのリスク増加に関しては十分な証拠書類がありますが、このリスクは経口避妊薬の使用を止めてから約5年以内には消失します。

研究者らは全体として、避妊薬使用による(乳がんおよび子宮頸がんの)リスクの増加は、子宮内膜がんや卵巣がん、大腸がんのリスク低下作用によりバランスが取れていると述べています。

出典:2017年2月22日更新 Health Spectator UK 『The contraceptive pill and cancer: the benefits outweigh the risks』(2019年5月7日に利用)
https://health.spectator.co.uk/the-contraceptive-pill-and-cancer-the-benefits-outweigh-the-risks/