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過去の運動量に関係なく運動は中高年の寿命を延ばす

年老いた犬に新しい技を教えることはできないと言いますが、新しい研究では、たとえ以前に運動をしていなかったとしても、
中高年で運動を始めることは長生きの手助けとなることが示されています。  

この研究では20年以上にわたって15,000人を追跡しました。 以前の運動の程度や食事、肥満、血圧などの他の要因に関係なく、
活動レベルが増加した人々は長生きでした。

専門家らは、この調査結果は個人にとっても健康政策を立案する人たちにとっても重要であると述べています。

本日、BMJで発表されたこの研究は、イギリスで約15,000人の中年およびそれ以上の高齢の男女を20年以上追跡しました。
研究者らは参加者の身体活動レベルを、研究開始時点と開始後10年の時点の2ポイントで記録しました。
そして、研究開始後20年の時点ではどれだけの人数が亡くなったのかを調べました。

運動などで活動レベルが上昇した人々は、最初の活動レベルや食事、肥満、血圧、コレステロールなどの他の要因に関係なく、実質的に長生きする傾向があることがわかりました。
ケンブリッジ大学の共同研究者であるソレン・ブラージュ博士は、この調査結果は、運動であなたの長寿を伸ばすことに「遅すぎる」ことは
ないということを示しています。

「銀行にお金を預けるようなものです。」とブラージュ博士は言います。
「将来の健康へ投資したことで、これまでに無駄となったことは何もありませんが、遅すぎるということもありません。」

では、活動レベルはどのように定義されているのでしょうか。
研究の目的上、参加者は3つのグループに分類されました。  

(低)世界保健機関(WHO)の最低限の身体活動ガイドラインを満たしていない人
(中)週150分の、中程度の強度の運動という、WHOの最低限の身体活動ガイドラインと同等であった人
(高)週300分の中程度の激しい活動、またはそれと同等の活動とう、追加の健康上の利益に関するWHOの推奨を満たした人

ブラージュ博士によると、中程度の活動レベルを維持した人たちは、両方の時点で活動性レベルが低い人たちと比較して、
死亡リスクは28%低いようです。
「28%という数値が、公衆衛生研究者を喜びで飛び上がらせました。それは非常に大きな効果です。」
と彼は言いました。

「これで死亡リスクが4分の1に削減されました。」

そして単に身体活動を維持するのではなく、時間の経過とともに活動レベルを上げた人たちにはメリットがありました。
「開始時に完全に運動をしていなかったとしても、活動レベルを少しでも上げることができれば、利益を得ることができます。」  

今活動的になれば、それは後にも続く
それでは、もしあなたが、まだ若いのであれば、年を取るまでただ座っていても問題ないということなのでしょうか。
ブラージュ博士の答えは、「ノー」です。
「まず第一に、あなたは少なくとも老年期まで生きなければなりません。退職年齢まで待たずして何らかの運動を始めましょう。」

調査に関与していなかったクイーンズランド大学のウェンディ・ブラウン博士によると、この調査結果は中年以降も活発に運動を続けることが健康上、
重大な利益をもたらすという一連の証拠に基づいています。

ブラウン博士による以前の研究では、高齢の女性の間では、より高い身体活動レベルと日常生活において、介護を必要としない年数が多いことに
関連していたことが示されました。

「70歳に達したら、何をしても下り坂になるでしょう。しかし、もし丘を上り始めている時だったら、ふもとに到達するまでには、
より長い時間がかかるでしょう。」

人々は健康上の利益を得ようと活動レベルを上げるためにできることをするべきですが、健康政策を立案する側の人々も役割を果たす必要があったとブラウン博士は言いました。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.abc.net.au/news/health/2019-06-27/exercise-age-longevity-not-too-late-bmj/11248194