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軽度の認知障害は早期死亡につながる可能性

思考力や記憶力に問題のある人は記憶機能に問題の無い人に比べ、早期の死亡率が高まるという研究が発表されました。

早期死亡と認知機能低下の関係を調査した研究はいくつか発表されています。
記憶機能低下は年齢と伴に起こる症状ですが中度の認知症は同年齢の人に比べ記憶機能がさらに低下している場合に起こります。
記憶機能低下はさらに健忘症と非健忘型認知障害に分けられます。 健忘症を患っている人は以前まで覚えることのできた重要な事を忘れる、約束を忘れるなどの症状が起こります。

非健忘型認知障害は思考能力に影響を及ぼします。 意思の決定や作業を完了するための工程の能力が失われます。視覚により判断する能力にも影響します。
2009年に発表されたジャーナルアーカイブ『Neurology』ではアルツハイマー病患者の平均寿命の低下を発見しました。

ローチェスターにあるマヨクリニックの研究者は死亡率と思考能力の関係についてより詳しく調査を行いました。
研究では70から89歳の思考力に問題のある862人と思考力に問題のない1292人の参加者を集めました。
実験を開始する前に思考力を調査するテストをおこないました。 参加者は15ヶ月ごとにテストを受け、6年間にわたり追跡調査を行いました。
6年間にわたる実験の間に、思考力に問題のあった331人の参加者と問題のなかった224人の参加者が死亡しました。

思考力に問題のあるグループの死亡率は80%高いものとなりましたが、健忘症と非健忘型認知障害の死亡率で違いが発見されました。 非健忘型認知障害は記憶力低下していない人に比べ死亡率が倍になっており 健忘症の人は記憶力の低下していない人に比べ死亡率が68%高いことが分かっています。

現在のところ死亡率と認知症のタイプの影響に関する情報は少ないと研究では語られました。マリア・ヴァシラキ博士は次のように語りました。
「記憶力低下の有無と寿命への影響を調査することは人口の高齢化が起こっているため、とても意義のあるものだと考えられます。なぜ、どのようにして記憶力低下と死亡率増加が関係しているのか引き続き研究を行います。」

Medical News Todayではアルツハイマーや認知症の発症を予測する血液検査について記事が記載されました。
そのテストは健康な人が3年以内に認知症を発症するかを調べ、90%の正確性だといわれています。

以下のサイトより引用
www.medicalnewstoday.com/articles/275833.php