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膝の痛みや強張りを改善する方法

60~70代に起こる膝の痛みは、30代でも起こり得ます。
整形外科医のロバート・ニッコデムジュニア医師は、変形性関節症、または「摩耗性関節炎」は膝の痛みが起こる最大の原因であり、また最も一般的な関節炎の形態であると言います。

変形性関節症には100種類以上の関節炎または関節の炎症があり、炎症の種類は年々増加しています。

「変形性関節症はさびた蝶番のようなものです」とニッコデム医師は言います。
「膝は機能するものの、きしむのです。」

幸いなことに、変形性関節症は治療することが可能です。
完全に痛みがなくなることはないかもしれませんが、疾患を管理し、症状をコントロールすることができます。

「きしみ」を軽減し、膝の不快感を和らげるために、ニッコデム医師は以下を推奨しています。

  • 抗炎症薬:
アスピリンまたはイブプロフェンを試してみて下さい。
アセトアミノフェンは優れた鎮痛剤ですが、炎症は軽減されません。

RICE(ライス)療法:
休息(Rest)、氷(Ice)、圧迫(Compression)、上昇(Elevation)によって、腫れと痛みの軽減に役立ちます。

  • 理学療法:
大腿四頭筋とハムストリングスを強化する運動を行うと、膝への圧力を和らげるのに役立ちます。

  • ニーブレース:
関節炎部分の圧力を取り除くことができます。

  • コルチゾン注射:
時折ステロイド注射を受けることで、腫れと痛みが軽減されることがあります。

  • 滑剤注入:
関節内補充療法、または滑剤注入は、膝の動きをよりスムーズにするのに役立ちます。
「関節炎があまりにも進行していない限り、4人に3人の割合で効果が見られます。」とニッコデム医師は言います。


<「摩耗性」関節炎とは?>

変形性関節症を発症しているかどうかは、どのように判断できますか?

「ひざまずいたり、しゃがんだり、階段の上り下りを行う際、膝の内側や膝頭の下に痛みがある場合、これは通常、摩耗性関節炎です。」とニッコデム医師は言います。

骨の間のクッションである軟骨は、年齢を重ねるにつれて劣化します。
一部の人は怪我や遺伝によって、劣化が早まります。
軟骨が薄くなるにつれ、骨同士が擦れ始め、痛みや腫れ、強張りが生じます。

痛みの程度は、必ずしも状態の重症度に伴う訳ではありません。


<医師の診察を受けるタイミング>

痛みや腫れがひどくなり、膝に体重をかけることができなくなった場合は、医師の診察を受けてください。
簡単なレントゲンで、変形性関節症の有無を確認することができます。
必要に応じて、MRIスキャンで半月板の裂傷や軟骨の緩みを確認することもできます。

関節鏡視下手術では、緩んだ軟骨を取り除くことができます。
その他外科手術の選択肢としては、人工膝関節部分置換術または人工膝関節全置換術があります。
上記の方法は、特に、思う程活動的に動けない人にとって効果的です。
複雑な人工膝関節置換術には、コンピューター技術がサポートとして使用されることがあります。

「しかし、手術は最後の手段です」とニッコデム医師は言います。
「非手術的治療で効果が見られない場合にのみ、考慮すべきことです。」

出典 2019年2月13日更新 health essentials『6 Do’s and Don’ts for Supporting Someone Who Has Depression』(2020年2月14日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/what-you-can-do-about-stiff-achy-knees/