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脳卒中後の自宅でのリハビリが最も効果的かもしれない

2020年10月21日 - 遠隔医療の方が、脳卒中で麻痺が残る人にとっては理学療法士に協力してもらうよりも早く運動能力を回復するのでしょうか。

はい、少なくともライブビデオ相談(「テレリハビリテーション」)付きで12週間の在宅リハビリテーションに参加した患者では、12週間の対面リハビリテーションを受けた人よりも運動技能の回復のテストでより高いスコアを得ることができたと新しい研究は示しています。

中国の上海にある復旦大学のレン・チュアンチェン氏を含む研究著者らは、自宅でリハビリを行うことの便利さが研究参加者が彼らのプログラムを遂行しやすい状況となったかもしれないと報告しました。

それは彼らが従来のリハビリを行った人々よりも、運動能力をより良く回復するのを助けたのかもしれません。

「遠隔医療を利用している患者に対して、直接の治療と同様の治療効果が見られたのは驚くことではありません。」

バージニア州シャーロッツビルにあるバージニア大学の神経学および公衆衛生科学の准教授であるアンドリュー・サウザーランド博士は、次のように述べています。

「同じ技術と考え方をリハビリテーションに外挿することは理にかなっています。」

多くの患者のための遠隔医療は、彼らが車に乗ったり旅行したり、場合によっては階段を上り下りする必要がある状況で在宅でケアを受ける方法です。

この新しい研究に関与していなかったサザンランド氏は、それは患者にとって非常に大変なことになる可能性があると述べました。

彼らはより受容的であり、家庭環境でリハビリテーションを行うことができる可能性があります。

「これが、このようなものがより効果的に機能したり、患者をより助けたりする可能性がある理由の1つだと思います。」

と彼は付け加えました。

「それでも、遠隔リハビリテーションが本当に優れているのか、それとも単に対面リハビリテーションで受けられるものと同等であるのかについては、未解決の問題だと思います。」

この研究では、研究者らは中国の52人の患者の症例を分析しました。

そのうち半分は在宅で遠隔リハビリを行いそれを完了し、残りの半分は従来の外来によるリハビリを受けた患者グループでした。

両方のグループでの各セッションには60分間の作業療法と理学療法に加えて、筋電図による神経筋刺激と呼ばれる20分間の治療法が含まれていました。

患者はそれぞれ、2017年7月から2019年1月の間に復旦大学付属上海第5人民病院に入院していました。

患者は、研究開始前、リハビリを完了した後、そして再び3か月後に、運動機能と脳の評価に参加しました。

研究者らは、在宅リハビリテーションを行った参加者が、従来の環境で治療を行った参加者よりも運動技能のスコアが高いことを発見しました。

研究の1つの制限としては、リハビリテーションを受けていない「対照群」がなかったことだと著者は述べました。

もしあったとしたら、研究者たちは自然に発生する回復量を見積もることができたでしょう。

 

この調査結果は、最近、ジャーナルNeurologyのオンライン版で公開されました。

遠隔医療でリハビリを行う課題は、患者がリハビリ技術を物理的に実行できるかどうかということです。

サザンランド氏によると、介護者や家族が在宅で援助を行えることがリハビリの成功には不可欠です。

また、遠隔でのリハビリを伴う神経学的検査について患者に説明するために、医師は依然としてベッドサイドで看護師または技術者を必要としているとサザンランド氏は指摘しています。

シータル・バビシ博士は、コロンバスにあるオハイオ州立大学のウェクスナー医療センターの理学療法およびリハビリテーション学科の助教授です。

彼女は、脳卒中後の早期のリハビリテーションが患者に大きな改善をもたらすことを研究が示していると述べました。

「脳卒中後の患者が日常生活の動作を管理するために、機能的能力が高く、また、自立心も高い場合で生活の質は向上します。」とバビシ博士は述べました。

在宅リハビリは、自宅環境での運動を行えるため、一部の患者にとってより効果的である可能性があり、それによりコンプライアンスが向上する可能性があると博士は述べました。

クリニックでは、クリニック内で利用可能な機器を使用していますが、自宅では、自宅にあるものを訓練に適応させています。

「リハビリテーションは、患者中心の場合に最も効果的です。」

とバビシ博士は述べています。

「したがって、一部の患者は、在宅リハビリよりも従来のリハビリで大きな利益を得る可能性があります。」

 

バビシ博士は、パンデミック時の遠隔リハビリまたは遠隔医療の実体験での成功を示す研究は、将来、より多くの遠隔医療につながる可能性があると考えています。

「これは、障害のある患者がより多くのケアを受けられるようになるため、理学療法士としての私たちにとっては非常に朗報です。」

とバビシ博士は述べました。

 パンデミックは、患者をケアするためのプラットフォームとしての遠隔医療の理解と受け入れを加速させたとサザンランド氏は述べました。

「遠隔医療の拡大とそれを継続する可能性という点でより重要なのは、国会議員や政策立案者がその重要性をもっとハイライトし、そして遠隔医療サービスを実行するように人々を動機付けるような規制環境を整えることです。それは遠隔リハビリにも当てはまります。」

 

 

 

【以下のリンクより引用】

 

Post-Stroke Rehab at Home May Work Best

Healthday