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JapanRx / 老化の終わり

老化の終わり

体内のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)産生を増やす方法は、数多く存在します。
多くの高価な薬やサプリメントは、NADを高める作用があるとしています。
しかし私は、シンクレア氏が好む成分の一つ、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)が、何千もの役に立たないサプリメントの中に埋もれていることを発見して驚きました。

ビタミンBのナイアシンに由来するNMNは、世界で最も安価なサプリメントとは言えませんが、手が届かない程の価格ではありません。
私は、1月分相当の量を20米ドルで入手しました。用量は、1日250mgです。
シンクレア氏自身も毎日1グラムのNMNをヨーグルトに混ぜてを摂取しており、彼の方法に合わせるためには、週20米ドルを費やす必要があります。
しかし、この先加齢関連疾患を治療するための大量の薬を使用する必要が無くなるとすれば、これは妥当な投資です。
その上、寿命を延ばすためにお金を惜しむことはできません。

過去数年間で、NMN(および従妹的な化学物質であるニコチンアミドリボシド、NR)が若返りの泉であることを示す研究の数が爆発的に増えました。
しかし、私が固執しているのは、もっと個人的な成功体験です。
シンクレア氏は、当時70歳(現在80歳)で、丁度妻を失い、自身の衰えを案じていた彼の父親に、NMNを与え始めました。
彼は今80歳となりましたが、デートをし、国際便に乗り、シンクレア氏もついていけないような長距離のハイキングを楽しんでいます。
シンクレア氏はまた、彼のプードルの混じった雑種犬である10歳の老犬であり、病院でセラピードッグとして働いていたチャーリーにもNMNを投与し始めましたが、今では患者の傍で大人しく座っているにはエネルギーが有りすぎるため、この仕事は辞めています。

NMNを1週間服用しただけで、エスプレッソのトリプルショットのような、しかしそれよりも長期的に緩やかに作用する効果を感じ始めました。
私の妻は何年も慢性疲労に苦しんでいましたが、NMNの効果によって改善し始めました。
(一部の人はNMNによって軽度の吐き気が出ることがありますが、NMNとNRどちらにも、ナイアシン(ニコチン酸)に知られるような不快な顔面紅潮効果はありません。)

シンクレア氏が摂取または推奨するサプリメントは、NMNだけではありません。
赤ワインに含まれる化合物であるレスベラトロールも、その一つです。
レスベラトロールは数年前から、血圧を下げる効果があることが判っていましたが、これにはNADを高める効果もあることがわかりました。
(レスベラトロールは抗酸化物質であるため、長い間有益であると考えられていましたが、シンクレア氏のような生物学者は、老化の参加理論から遠ざかり始めていました。)
その他、最も広く使用される糖尿病薬の一つであるメトホルミンがあり、これにはアンチエイジング特性があることが示されています。

しかしながら、医師は老化のためにはこの薬を処方することはありません。
老化は病気とみなされず、また人口全体に影響を与えるものではないからです。
シンクレア氏は、最新の科学文献が徐々に知れ渡たら、最終的にこれらの薬は流行し始めると考えています。

出典: 2019年Mashable SE Asia『The End of Aging』一部抜粋(2019年10月14日に利用)
https://mashable.com/feature/aging/