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老化に待ったをかけることができるか?

  • 永遠に生きることは可能なのでしょうか?可能だと言う研究者もいます。
  • 遺伝学者は、私たちの健康寿命および寿命の長さについて考えているのでしょうか?
  • 研究によると、死亡率は105歳あたりで横ばいになります。
加齢は、よく死亡率と混同されます。
確かに死を避けることはできませんが、加齢は私たちが思うよりもはるかに管理可能なものなのです。
死が避けられないことに対して異を唱える人はいません。
しかし現在、人類の寿命に関する研究を行う科学界では、激しい意見の相違があります。
どのような論争が起こっているのでしょうか?
それは、人間の寿命に自然の限界が無い可能性があるという内容です。

最近、スーパーセンテナリアン(110歳以上の人物)に関する研究を行うローマの研究者らは、人間の死亡率は105歳前後を過ぎると横ばいになることを発見しました。
この発見は、死が差し迫った年齢にある高齢者は“死亡率のプラトー(進歩が一時的に停滞する状態)”の様なものを作り出していると示唆しています。
研究者らの結論はどのようなものなのでしょうか?
人間の死亡率にプラトーが存在するとすれば、「人間の寿命に限界はない」と、モンペリエにあるフランス医学研究会および医学研究(French Institute of Health and Medical Research)の人口統計学者であるジーン・マリー・ロビン氏は説明します。

他の科学者たちは死亡率のプラトーの存在について否定しているものの、世界中で高齢者の数、または100歳を超える人の数が増加している事実は認めざるを得ないでしょう。
現在、世界で100歳を超える人の数は50万人以上にのぼります。

世界の人口は増加し続けているため、この研究は無際限に継続することができます。
「通常の」年齢の壁を突破する人が増えるにつれて、科学者たちは、死亡率がこのように横ばいになる原因の究明を余儀なくされています。


<なぜ死亡率が105歳で横ばいとなるのか?>
現状、遺伝学の専門家は、体の細胞は「死亡率を安定させるため、最終的に修復メカニズムがさらなる損傷を相殺てきる段階に達する」と推測しています。(カナダ、モントリオールのマギル大学シエグフリエド・ヘキミ氏)

DNAの損傷を修復し、病気を根絶することができる細胞内の「修復メカニズム」の話は、SF映画からの何かのように聞こえますが、長寿研究者は、補酵素であるNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)がこの修復メカニズムにあたることを大分前に特定しています。

NAD+は、細胞がエネルギーを生成するのに役立つ重要な補酵素であり、実際NAD+無しで生命は存在できません。
NAD+は人間の細胞だけでなく、あらゆる生物に存在します。

私たちはNAD+が完全に供給される状態で生まれますが、一部は自然に、一部は加速現象によって、年を取るにつれて供給量が枯渇します。

NAD+値の低下は、私たちの細胞にとっての悲惨な状況を意味します。
一般的に、年齢が50歳に近づくと、NAD+の供給量は半分になり、その後もゼロになるまで加齢に伴い枯渇し続けます。
細胞の機能や相互の“行動”が非常に不自由なものになります。
また、疾患にもかかりやすくなります。
NAD+の補充を維持していくことは、サプリメントや健康意識において新しい、かつ重要なスタンダードであると言えます。


<加齢とともにNAD+の供給量を保つ方法>
長寿研究者の目標の1つは、スーパーセンテナリアンがどのようにしてNAD+供給を高いまま維持している、もしくは加齢による変性や疾患を回避するのに十分な供給量を確保しているのかを明らかにすることです。

細胞のNAD+産生を促すようなライフスタイルを取ることで、長寿の可能性が高まります。
さらに、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を補給することで体の供給量を定量化することが可能になり、またこれは45歳を過ぎた後の食事法として強固なものとなりつつあります。

以下の5つは、NAD+の供給量を、不自然かつ加速した速度で大幅に減少させることが知られています。
私たちの生活からこれらを取り除く、または減らすことで、NAD+が保存され、最終的にNAD+の保存量と細胞修復に懸念を抱く私たちの老化する体に良い影響を与えます。


<細胞からNAD+を排出してしまう生活環境トップ5>

疲労:
身体のシステムは、通常は夜の早い時間帯に体内時計のねじが緩むにつれて表れる通常の疲れと、疲労違いを理解しています。
自然な概日リズムに従ってサイクルを完了せず、中断に中断を重ねると、NAD+供給に打撃を与えます。
体の概日リズムが一度崩れると、元の睡眠パターンに戻り、回復するまで数年かかることがあります。

睡眠不足は体にストレスをかけます。
免疫系、消化系、内分泌系、神経系などのすべてのシステムは、再起動して自己修復するために睡眠を必要とします。
休息と回復の機会がなければ、疲労は根を下ろし、細胞にストレスを与えます。
ストレスを受けた細胞は、NAD+を失う速度が加速します。

食品:
私たちが選択する食べ物は、NAD+供給に多大な影響を与えます。
発疹であろうとアナフィラキシーショックであろうと、アレルギー反応を引き起こす食品は体に緊張を引き起こし、上記のようにNAD+を枯渇させます。

さらに、加工食品には不健康な脂質や砂糖、化学物質、添加物、着色料が含まれ、これらは自然のものではなく、消化に時間がかかります。
時間とともに、体はこれらの毒素を浄化することに疲れ、過労となり、ここでもNAD+の枯渇が起こります。

体に過度のストレスを与える不健康な生活習慣はNAD+を消費し、通常の状態での損失量を上回る結果となります。

一方、アボカドや牛乳、緑黄色野菜、酵母などのNAD+を豊富に含む食品をできるだけ多く食べると、NAD+の供給量を補充することができます。
上記の食事に加えてNAD+の前駆体酵素であるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の錠剤を定期的に摂取することで、更に補充量を増やすことができます。

ライフスタイル:
私たちの生活習慣は、体に与えるストレス量に大きく影響します。
現代社会に蔓延する感情的および精神的不安は、健康にこれ以上ない影響を与えます。
怒りや憤怒、悲しみ、不安、恐れの拡大は、私たちの健康に最も悪い影響を与える感情状態であることが判っています。
こうしたネガティブな感情を抱える時期にはNAD+の損失が最大限に加速することは、驚くべきことではありません。

中毒もまた関係してきます。
例えば、薬物やアルコールの過剰摂取は体を枯渇させ、あらゆる面で健康を損ないます。
アルコールや薬物を乱用する人が本来の年齢よりもずっと年上に見えるとよく言われますが、無理はありません。

運動:
定期的に運動することであらゆる面で良い影響があることは、ほとんどの人が理解しています。
これはとりわけ、筋肉を構築し、エンドルフィンを生成し、消化を助け、精神的および感情的な健康を向上します。
しかし、ほとんどの時間座ったままでいると、体に何が起こるのでしょうか。

運動を全く行わないことによる影響は大きく、NAD+の生産率低下はその一つです。
NAD+貯蓄量が増えないだけでなく、定期的に運動を行う人と比較して、細胞によるNAD+喪失速度が速くなります。

興味深いことに、運動量が多すぎることでも、体に大きなストレスがかかる可能性があります。
調査によると、長距離ランナーや登山者、エクストリームスポーツの参加者は、NAD+の貯蓄量が低くなることがあります。
これは、上記の様な人は人間の能力を限界まで高め、体はこうした極端なスポーツを体の巨大なストレスであると受け取るためです。

自然にNAD+値を改善するには、適度にバランスの取れた運動を行うことが重要です。

疾患:
病気は恐らく、私たちにコントロールすることのできないカテゴリーでしょう。
ただ注目すべきなのは、NAD+の貯蓄量が、主に疾患の罹患中および回復期に低下することです。

神経変性状態、パーキンソン病、心的外傷後ストレス障害、アルツハイマー病などは、特にNAD+の貯蓄量を低下させます。
その他変性疾患も、NAD+の貯蓄量に悪影響を与えます。
がんの殆どはNAD+だけでなく、健康維持に不可欠なその他の物質も排出してしまします。
がんの診断を受けると体は化学療法や放射線治療プロセスに耐える必要があり、これは体のシステムにとって厳しいものとなります。

病気を克服したら、回復期にNAD+や必須ビタミンおよびミネラルを補給することが重要です。
人間は種として永遠の命を求め続ける、もしくは少なくともそれに魅了されています。
もし遺伝学者により、典型的な寿命を超えて生きることを可能にする遺伝子が特定された場合、最終的には自分自身や子供、孫が延長された人生をどのように送るのか、ということが疑問点となるでしょう。
もしくは、現在の人生を向上させることの方が、より重要かもしれません。

※この記事は、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)サプリメントの「Reinvigorator」を製造する南カリフォルニアのバイオテクノロジー企業、Herbalmax社が後援しています。

出典: 2019年6月25日 Communal News『Can We Put the Brakes on Aging? Don’t Confuse It With Mortality』(2019年10月15日に利用)
https://communalnews.com/2019/06/25/can-we-put-the-brakes-on-aging-dont-confuse-it-with-mortality/