線維筋痛症は本当に存在する？

Q：
線維筋痛症とは実際に起こり得るものですか？


A：
線維筋痛症は慢性的な痛みの最も一般的な理由の1つであり、約400万人のアメリカ人が患っています。
また、最も誤解の多い症状の1つでもあります。

最も一般的な誤解は、線維筋痛症は「頭の中の想像」に過ぎないというものです。
線維筋痛症に苦しむ人々は、周囲の人々にこれが本当の病気であることを信じてもらえず、怠惰であると思われることを恐れています。
線維筋痛症患者を助け、周囲の患者がこの疾患について理解し、辛い症状へ対処するためにはまだまだ教育が必要です。

多くの場合、患者の家族や友人は、患者に起こっていることや、診断の意味を理解していません。
手術や骨折からの回復に痛みを伴うことを理解することは簡単です。
しかし、線維筋痛症の一般的な痛みや疲労を把握することは困難です。
疑ってかかる家族や友人と戦いに役立てるため、自身の疾患に関する事実を知り、周りの人と共有しましょう。

ほとんどの場合、線維筋痛症は、単純な医療や精神科での治療が効きません
線維筋痛症は、不安、うつ病、睡眠障害といった症状の悪循環を引き起こす可能性があります。
脳はストレスモードになり、圧痛、痛み、倦怠感、認知障害を引き起こし、ストレスや不安をさらに増大させます。

線維筋痛症がある場合は、ストレスを管理し、運動し、体重を管理し、地域社会に参加することで、治療を管理してください。
ストレス要因に対処し、ストレスにどのように対応するかが重要です。

American Fibromyalgia Syndrome Association（米国線維筋痛症協会）は、筋肉に負担をかけないようにしながら筋肉を健康に保つために、短い間隔（一度に5分など）で軽い運動から始めることを推奨しています。
理学療法、疼痛心理学、さらには睡眠医学を用いた、学際的なアプローチが必要となることが多々あります。
最後に、できる限り普段通りの日常生活を送ってください。
仕事をしている人、ボランティアをしている人、または充実感を感じる何かに従事している人は、はるかに症状の管理がうまくいきます。

—    リウマチ専門医カルメン・ゴータ医師

出典 2020年9月1日更新 health essentials『CBT: Your Brain May Help You Get a Handle on Pain』（2020年9月2日に利用）
https://health.clevelandclinic.org/is-fibromyalgia-real/