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緊張性頭痛を自然に緩和させる方法

クイズ:最も一般的な頭痛の種類とは何でしょう?
驚くべきことに、答えは片頭痛ではありません。
最も一般的な頭痛疾患は、緊張型頭痛です。
本記事では、神経科医のエマド・エステマリック医師が、このタイプの頭痛に関する質問に回答しています。


Q. 緊張性頭痛とは?

人は緊張性頭痛がおこると、頭の両側面に痛みが出ると言います。
この痛みは30分から数日間続くことがあります。
通常主な症状は、痛みです。
一般的に、吐き気や嘔吐、光過敏症といった片頭痛の症状は、緊張性頭痛の要素とはなりません。

「緊張型頭痛の最も大きな原因、そして恐らくこの頭痛がこんなにも一般的である理由は、ストレスです。」と、エステマリック医師は言います。
「殆どの場合、ストレスを軽減させるようライフスタイルを調節することで、緊張性頭痛を予防することができます。」


Q. 緊張性頭痛を起こしやすい人とは?

男女や年齢でリスクは変わりません。
最も大きな原因は、ストレスや過度の疲労を感じることです。
ですので、ストレスの多い仕事に就いていたり、長時間勤務を行う人は、頭痛が起こりやすくなる可能性があります。
そして、うつや不安、睡眠障害を起こしやすい人も、緊張性頭痛を経験しやすくなります。


Q. 緊張性頭痛には種類がある?

私たちは緊張性頭痛を、反復発作性と慢性に分類しています。
反復発作性緊張型頭痛は症状がより軽度であり、頻度が低く、比較的短時間で収まります。

もしひと月に15回以上頭痛が起こる、もしくは頭痛によって生活の質に影響が出ている場合は、慢性緊張性頭痛に分類されるでしょう。


Q. 緊張性頭痛の緩和方法とは?

慢性および反復発作性緊張頭痛における効果が実証されている自宅療法としては、温湿布や例湿布を用いて不快感を軽減させる方法があります。

反復発作性頭痛は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やアセトアミノフェンなどの市販の痛み止めを服用することで簡単に管理することができます。
私たちは、市販の痛み止めの使用は、多くても週2回までに制限することをお勧めしています。
頻繁に使用しすぎると、薬物過剰使用による頭痛を引き起こすことがある上、薬が多すぎると腎臓や肝臓にダメージを与えかねません。

慢性頭痛がある人は、日常的に予防薬を使用する必要がある可能性があります。
しかし、緊張性頭痛の予防に役立つ方法は、たくさんあります。


Q. 緊張性頭痛は予防できる?

はい!
ストレスと強く関係しているため、以下の対策を取ることで緊張性頭痛を予防したり、重症度を最小化するkとが可能です。

・水を飲む:
水分が不足すると頭痛が悪化することがあるため、1日グラス8杯の水を飲みましょう。

・運動:
身体活動を行うと脳内化学物質(エンドルフィン)が産生され、天然の痛み止めとして作用します。
運動はまた、睡眠の質を高めます。

・軽いストレッチ:
ヨガや太極拳にはどちらも、リラクゼーション、呼吸、ストレッチが組み合わされており、ストレスレベルを軽減します。

・良い睡眠習慣:
日中の昼寝時間を最小限にし、就寝時間近くにカフェインやアルコールを摂取することを避け、運動し、就寝前の電子機器使用を止めることで、睡眠を改善しましょう。

・マッサージ:
軽いマッサージ、もしくは強めのマッサージどちらを好きであったとしても、マッサージは肩や首、頭皮の筋肉の緊張緩和に役立ちます。

・マインドフルネス:
呼吸法を用いて思考を今いる瞬間に導くことで、全体的なストレスや痛みの軽減に役立ちます。


Q. 頭痛がより深刻な疾患の兆候であるか否かを判断する方法は?

私が見る限り、人々が最も恐れていることは、頭痛が脳腫瘍やその他の問題の兆候である可能性です。
頭痛に麻痺やしびれ、顔面下垂、視界や認知の変化が伴わない限り、心配する必要はありません。
しかし、あなたが50歳以上であり、最近頭痛が起こり始めた場合は、医師に相談して下さい。

出典 2020年3月11日更新 health essentials『Tame Your Tension Headaches Naturally』(2020年3月12日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/tame-your-tension-headaches-naturally/