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経口避妊薬がてんかん発作のリスクを高める可能性

特定のホルモン避妊薬の種類で、てんかんの持病のある女性の発作の可能性が増加?
テキサスA&M健康科学センターの最近の研究で、エチニルエストラジオール経口避妊薬の主成分が、てんかんを引き起こす脳に有害であり得ることを示唆しています。
調査結果は、最新の「てんかんジャーナル」の研究で掲載されました。

「私達は、てんかんの女性を調査した以前の研究を検証し、彼女達の中で、ホルモン避妊薬経口避妊薬を使用している女性は、使用していない女性よりも、自己申告で4.5倍以上のてんかん発作を使用していることがわかりました。」と、テキサスA&M健康科学センターの神経科学、実験治療学の教授で主任研究員であるDサンバ・レディ医学博士は述べました。
動物モデルでのこの研究では、てんかんの動物モデルに、エチニルエストラジオールを摂取したときに、より頻繁に発作が起きただけでなく、発作がコントロール不良である可能性が高いことがわかりました。
「私達は、ホルモン避妊が、てんかんの女性の発作活性を増大させることを疑っていましたが、現在は問題となるのは避妊のどの部分なのかが解っています。」

レディ博士は、てんかんは、性的に成熟した女性でコントロールすることがより困難だと言います。
「月経や妊娠をコントロールするホルモンはてんかん発作を誘発する可能性があります。」と彼は述べています。
「女性は多くの場合、ホルモンの変化に起因し、月経の前週に発作がより多発します。」
てんかんは、女性よりも男性により多く発生しますが、てんかんを持つ女性は、男性よりもより頻繁に、発作を起こす傾向にあります。そして、女性のてんかん発作の方がコントロール不良となる可能性が高いのです。
コントロール不良の発作は長く、30~40秒以上続くと恒久的に脳を損傷する可能性が高くなります。
「脳のある部分、例えば、記憶や空間定位を調節する役割を持っている海馬は、他の部分よりも損傷に対してより脆弱なのです。それが損傷した場合、人の正常な機能にも障害を受ける可能性があります。」

研究結果として、レディ博士は、てんかんを持つ出産適齢期の女性は、神経科医や内分泌科医と話し、銅IUDやコンドームなどの非ホルモン方式の避妊方法を検討することを勧めています。

(記事元) https://www.sciencedaily.com/releases/2016/03/160330124530.htm