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JapanRx / 糖尿病患者に最適な6つの栄養補助食品

糖尿病患者に最適な6つの栄養補助食品

<良いサプリメント:ビタミンD>
ビタミンDと血糖コントロールに関連はあるのでしょうか?
2019年ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表されたとある研究では、タフツ医療センターの研究者らが、ビタミンDサプリメントを摂っても、疾患リスクの高いほとんどの人にとって2型糖尿病の発症を予防する効果はないことを発見しました。
既に糖尿病がある人にとっては、「初期の研究ではビタミンD値が低いことは血糖コントロールの低下と関連付けられていましたが、摂取量を増やすことで効果があるかどうかはわかっていません。」と、
ハワード大学臨床と薬学科学部で助教授を務める薬学博士のオルワランティ・アキヨード氏は言います。
「それでも、骨粗しょう症の予防など、十分なビタミンDを摂るべきである理由は存在します。」

まとめ:
全米医学アカデミーでは、1日600~800IUのビタミンD摂取が推奨されています。
3人に1人のアメリカ人にビタミンDが不足しており、食品から十分な量を摂取することは難しいため、サプリメントを摂り始めることは良いかもしれません。
しかし、アキヨード氏は、まずは血液検査を受け自分のビタミンDレベルを確認することを提案しています。
もし欠乏症である場合は、ドラックストアのビタミンDサプリメント以上の治療が必要である可能性があります。
「医師により、高用量のサプリメントが処方され暫く服用するよう指示される、または市販のビタミンDサプリメントの服用を勧められることがあります。数か月後、再びビタミンDレベルの確認が行われます。」


<良いサプリメント: オメガ3>
フィッシュオイルカプセル(および藻類から作られるサプリメントである藻類油)や、サケ、マス、ニシン、イワシなどの魚に含まれる良質な脂肪は、心臓の健康を向上するとして長らく宣伝されてきました。
これは、心血管疾患リスクの高い糖尿病患者にとって大切です。
オメガ3脂肪酸は炎症を軽減し、異常な心拍を減らし、動脈閉塞を起こりにくくする可能性があります。
2017年Lipids Health Diseaseで発表されたとある研究レビューではフィッシュオイルサプリメントの摂取により、糖尿病などの代謝疾患を患う人のインスリン感受性が向上することが示されています。
しかしJAMA Cardiologyにて発表されたより最近の研究では、疾患リスクの高い人の心血管疾患の予防効果はないことがわかりました。

まとめ:
アメリカ心臓協会(AHA)では、毎週2食分以上の魚を摂取することで、オメガ3を摂取することが推奨されています。
魚が好きでない場合は、サプリメントでEPAとDHA(オメガ3の一種)を週約2,200mg摂取することを目標にしてみましょう。
心疾患のある人は、魚やサプリメントで1日1,000mgのDPAおよびDHAを摂るべきであると、AHAは推奨しています。


<良いサプリメント:マグネシウム>
2型糖尿病患者の4人に1人はマグネシウムが足りていない可能性があります。
抗糖尿病薬や利尿薬(糖尿病患者の多くが高血圧管理のため服用する)は、体の排泄量を過剰に増やすことがあり、マグネシウム値が低下するとインスリンの利用能力に影響する可能性があります。
しかし、推奨量以上を摂取することで血糖値に追加の効果があることを示す証拠はほとんどありません。
また、マグネシウムの過剰摂取は害を及ぼすことがあります。

まとめ:
サプリメントの服用を開始するまえに、医師にマグネシウム値を確認してもらいましょう。
自身で追加の摂取を行ってはいけません。
「糖尿病に一般的な腎臓損傷がある場合、マグネシウム値が既に高すぎる場合があります。」と、シェイン-マックフーター氏は言います。
「過剰なマグネシウムは低血圧や心拍の異常を招くことがあります。」
約100mgのマグネシウムが含まれたマルチビタミンに、全粒穀物や緑黄色野菜を数食分加えることで、十分かもしれません。
マグネシウムの推奨栄養所要量は、男性で1日400~420mg、女性で310~320mgです。


<良いサプリメント: オオバコ>
コレステロールを正常化および低下させることで知られるオオバコサプリメントには、食事後の血糖値の自然な上昇を遅らせる可溶性繊維が含まれています。
「食事から十分な繊維を摂取できていない場合は、オオバコのサプリメントが効果的である可能性があります。」と、シェイン-マックフーター氏は言います。

まとめ:
1日10グラムの可溶性繊維を摂ることを心がけましょう。
これは、小さじ3杯分のオオバコパウダーに相当します。
2016年のNutrition Journalで発表された研究によると、オオバコサプリメントの摂取を8週間続けた後、2型糖尿病患者の食後血糖値が低下したといいます。
小さじ1杯分を8オンス(約235ミリリットル)の水に混ぜ、各食事の20~30分前に取りましょう。
胃腸障害やガスの発生を防ぐため、少ない量から摂り始め、徐々に増やしていくと良いでしょう。


<良いサプリメント: シナモン>
多くの研究が行われているにも関わらず、研究者は、シナモンが糖尿病患者の血糖値低下に役立つかどうかをわかっていません。
このスパイスの効果が示した研究もあるものの、そうでない研究もあります。

まとめ:
シナモンは、試してみる価値があるかもしれません。
500mgのカプセル状のシナモンを1日2回、もしくは1日あたり小さじ半分~1杯のシナモンパウダーを摂るようにしてみましょう。
シナモン単体ではA1Cを7%以下にする健康目標に達することはできないかもしれませんが、他の抗糖尿病薬と併用することで効果がある可能性があると、リッチモンドにあるバージニア・コモンウェルス大学の薬理学とアウトカムサイエンス学部の教授を務める薬学博士であるイバン・シッソン氏は言います。
肝障害がある場合、シナモンは避けて下さい。


<良いサプリメント:α-リポ酸>
糖尿病関連の神経損傷(糖尿病性神経障害)による指やつま先、足の痛みがある場合、α-リポ酸(ALA)と呼ばれる抗酸化サプリメントを摂ることで、神経の痛みに対する感受性を低下させるのに役立つかもしれません。
またALAは、高血糖に伴う細胞を損傷させるフリーラジカルの増加を中和する可能性があります。
その他、2015年にカナダの生理学と薬理学ジャーナルで発表されたとある研究では、ALAは糖尿病の予防と治療療法に役立つことが示唆されています。

まとめ:
効果があるかもしれません。
「継続的な疼きよりも、刺すような、熱を持った痛みの方が効果的かもしれません。」と、シェイン-マックフーター氏は言います。
「また、ALAはより進行した問題よりも、早期の神経損傷に効果的である可能性があります。」
この研究では、1日600mgの用量が使用されました。
また、ほうれん草、ブロッコリー、トマト、エンドウ豆、芽キャベツ、米ぬかなどから、少量のALAを摂取することも可能です。

出典: 2019年11月4更新 The Healthy『6 of the Best Dietary Supplements for a Diabetic Diet—and 3 You Should Avoid』(2019年11月27日に利用)一部抜粋
https://www.thehealthy.com/diabetes/type-2-diabetes/diabetic-diet-supplements/