米国の子供たちがかかりつけの小児科に行かなくなってきている訳

2020年1月21日（HealthDay News）-　ジョニー君の咳が数日間続いたため、彼の両親はその症状で旅行に行けるかどうか、医師へ尋ねようと思っていました。

新しい研究は、そのように親が、その標準的な子供の病気で、小児科を訪問しなくなるかもしれないことを示しています。

米国の小児科医への全体的な訪問率は、2008年から2016年の間に14％減少しました。

そして病気自体による訪問は24％減少しました。

同時に、健康な子供ではその波に逆らうようではありますが、-実際には10％増加していました。

研究者は、自己負担費用の増加、緊急治療機関を利用する可能性や、さらには子供たちがより健康になったといった、変化のいくつかについて、考えられる理由を指摘しました。

「様々なことが起きている可能性があると思います。予防のための訪問がわずかに増加しているなどの前向きな変化を確認する必要があります。」

と、研究の主著者であるクリスティン・レイ博士は述べました。

彼女はピッツバーグ大学医学部小児科の助教授です。

「そして、家族が必要とするときに手頃な価格でアクセスしやすく利用可能なヘルスケアを備えた、より理想的なケアのシステムを作り出しずらくなる理由に焦点を当てることができるのでしょうか。」

とレイ博士は述べいました。

2010年の手ごろな価格によるケアが始まってから、かかりつけ医には大きな変化がありました。健康な子供が予防的に医療機関を訪問するといった予防医療は保険で完全にカバーされています。つまり、両親には予防ケアのための自己負担費用は発生しません。

しかし、病気による訪問については、費用が高くなることがあります。免責額、自己負担金および共同保険により、家族の負担はより多いままであることがあります。

研究にはさらに多くの選択肢がある、と研究者は指摘しています。

例えば、子供が午後8時に喉の痛みを訴えた場合、その子供の両親は翌日まで小児科医で診察を受けることを待たずに緊急治療クリニックを訪れることができます。

この調査には、17歳以下の子供に対する2008年から2016年までの米国の保険金請求データが含まれていました。

このデータは、全米50州すべての数百万人の子供を対象とする民間の保険プランからのものです。

研究者は、すべてのグループの子どもたちのかかりつけ小児科医への訪問が全体的に減少していることを発見しました。

この減少は、1歳以下の子供では最小でした。

調査期間中、問題に基づいた小児科受診のための控除対象者を増やす必要がありました。

多くの人にとって、こういったかかりつけ医への訪問での自己負担額は増加しました。

両親は、遠隔医療による相談と同様、緊急医療機関や小売店診療所（retail clinics）など標準的な小児科医での受診に代わるものを探しました。こういった機関への訪問が、子供の病気による小児科での受診の減少の約半数を占めたことがこの研究ではわかっています。

予防接種はまた、病気で受診する必要性を減少させた可能性があります。

また、多くの医師は風邪の症状に対して抗生物質を処方する可能性が低いため、両親は小児科医の診察を受けるまでより長く待っている可能性があると研究者は理論付けています。

この調査結果はJAMA Pediatrics（JAMA小児科）誌で、1月21日に発表されました。

ジェームズ・ペリン博士は、研究に伴う社説の共著者です。

彼は、小児科受診の変化が良いか悪いかを言うのは難しいと述べています。

「これらの変化は、一般に健康な子供での両親のケアパターンで見られる他のパターンに適合します。

消費者は、小児ケアに関する書籍などでますます知識を深めており、多くのことは医師で実際に受診する必要がないことをわかっています。」

と、ボストンの小児総合病院（MassGeneral Hospital for Children）の小児科医であるぺリン博士は述べました。

「現在、あなたの子供のかかりつけ医と通信を行うのには多くの異なる方法があります。電話によるケアも可能なのです。」

ペリン博士は、電話による医療、遠隔医療、緊急医療クリニックなどの伝統的なケアの方法は、若い親にとって非常に役立つと付け加えました。

「若い両親が共働きの家族にとって、診察のために医師を訪れる時間を作ることは非常に困難です。」

それでも彼は、両親には、彼らの子供のかかりつけ医を持つことを勧めました。

「私は、手ごろな価格のケア法が多く、それは本当に良く重要であると考えています。予防ケアは基本的に無料であるため、小児科医と医療スタッフは予防ケアにより多くの時間を費やし、子供の健康について総合的に考えることができます。」

両親は予防ケアによる利点を活用すべきなのです。」

とペリン博士は述べました。

【以下のリンクより引用】

Health Day