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JapanRx / 笑気麻酔がうつ症状を治療する可能性

笑気麻酔がうつ症状を治療する可能性

ワシントン大学医学部の研究チームによってうつ病に対する笑気ガスの効果がジャーナル生物学的精神医学 において研究結果が報告されました。

主任研究員麻酔科の助教授はうつ病患者に対して亜酸化窒素または笑気ガスを使用する試験は初めての ことであり、笑気ガスをうつ病の治療法として考えなかったことは不思議だったと述べました。
研究では従来の治療が効かない重度のうつ病である20人の患者を対象としました。 被験者に対して笑気ガスまたは亜酸化窒素の2つの治療を受けてもらい、ランダムプラセボ対照試験を 行いました。
被験者にはランダムにどちらかの薬、もしくは、プラセボを投与されました。 薬は酸素と亜酸化窒素の混合物であり、歯科医師は鎮静剤として患者に与えるものと同じでした。
プラセボは空気中にある酸素と窒素の混合物でした。
症状の重症度は治療後すぐに判断され、主に罪悪感、自殺願望、不安、不眠などの要素から症状を判 断しました。
亜酸化窒素を投与された患者では3分の2は症状が改善されたことが報告されました。また、対照的にプラセボ治療を受けた患者の3分の1は治療後に症状の改善が報告されました。
亜酸化窒素を投与された患者では症状の悪化は報告されませんでした。

24時間で症状の分析を2回行ったのみの調査ではあるものの、調査結果は有益なものだろうと考えられました。
研究チームは同じような結果が他の実験で得られるまでは確実な実験結果ではないものの、おそらく亜酸化窒素は うつ病に対して効果があるだろうと述べています。

うつ病患者の3分の1は従来の治療に対して効果が無いため、新しい治療法が必要とされています。
笑気麻酔が治療法として効果的とされるいくつかの理由は副作用の少なさです。 副作用は悪くても吐き気や嘔吐に限定されており、深刻な症状を引き起こすことはありません。

共著者のワシントン大学の精神医学チャールズ·R·コンウェイ教授は 亜酸化窒素を投与された患者の多くは大幅な症状の改善がみられました。
プラセボを投与された患者の一部に も症状改善が見られましたが全体的には亜酸化窒素がより効果的でした。 被験者のほとんどは投与から2時間後で症状が良くなりました。通常の抗うつ薬であれば効果が出るまで2週 間ほどかかります。 研究チームは続いてうつ病に対して異なった用量の笑気麻酔の試験を予定しています。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/286767.php