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JapanRx / 研究者は、海で泳ぐと感染リスクが高まると主張

研究者は、海で泳ぐと感染リスクが高まると主張

夏はビーチへ行き、日光浴をし、友達や家族とに過ごすのに最適な時期です。
しかし、海で泳ごうと考えている人は、再考する必要があるかもしれません。

新しい研究では、海が皮膚の細菌数を変えることで、感染症に罹るリスクが高まる可能性があると警告しています。
この調査結果は、海水に触れることとと感染の関連性を示す過去の研究を裏付けています。

UPIによると、多くのビーチにおける水質が悪さは、皮膚感染症の他、耳の感染症や胃腸障害、呼吸器障害などの症例とも関連しているといいます。

「私たちのデータは、海水に触れることでヒトの皮膚のマイクロバイオームの種類や構成を変える可能性があることを初めて実証しました。」と、この研究の筆頭著者であり、カリフォルニア大学アーバイン校博士課程の学生であるマリサ。チャットマン・ニルセン氏は述べています。
「泳いでいる間、常在菌は洗い流され、海水細菌が皮膚に沈着します。」

この研究で、ニルセン氏率いる研究チームは、9人の被験者を対象に、泳ぐ前と後の皮膚を観察しました。
研究者らは、10分間海で泳ぐ前と、泳いだ後自然乾燥させた時、泳いだ後6時間後、泳いだ日の翌日の各タイミングで、被験者の足から皮膚細菌のサンプルを採取しました。

海水に触れる前は、被験者の皮膚細菌(皮膚マイクロバイオーム)はそれぞれ異なっていました。
しかし、研究者らは水泳後、全ての被験者の皮膚細菌が似通っていたことを発見しました。

しかし、泳いだ6時間後には、皮膚マイクロバイオームは泳ぐ前の状態に戻り始めていました。
このプロセスは、その後24時間続きました。

「興味深いのは、海で泳いだ後と、自然乾燥させた後の被験者の皮膚全てからビブリオ属(属までしか特定できない)が検出されたことです。」と、ニルセン氏は言います。
ビブリオ属には、コレラを引き起こす細菌が含まれています。

「ビブリオ属の多くに病原性はありませんが、水泳後の皮膚に付着していたという事実は、病原性のビブリオ属が水泳後も皮膚に付着し続ける可能性があることを示しています。」と彼女は述べました。

皮膚は身体を守る上で重要な役割を果たしています。
ニルセン氏によると、皮膚のマイクロバイオームには、免疫系をサポートし、病気や感染をブロックする作用があるといいます。

出典: 2019年6月24日更新 Medical Daily 『Ocean Swimming Increases Risk Of Infection, Researchers Claim』(2019年6月26日に利用)
https://www.medicaldaily.com/ocean-swimming-increases-risk-infection-researchers-claim-437209