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JapanRx / 研究は、テレビが高齢者の言語記憶低下を引き起こす可能性を指摘

研究は、テレビが高齢者の言語記憶低下を引き起こす可能性を指摘

テレビの視聴時間増加は、50歳以上の人の言語記憶低下に関連していることが分かっています。

ネイチャーに掲載された新しい研究では、1日3.5時間以上テレビを見る習慣が長期的にある高齢者は、いくつかの単語の想起が困難となることが示されています。
この調査結果は、英国の高齢化にまつわる縦断的調査(the English Longitudinal Study of Aging)の、3,662人の50歳以上の成人を対象としたデータ分析を基にしています。

研究者らは、2008年から2009年におけるテレビ視聴のベースラインと、該当被験者の調査後6年後の認知能力の縦断的関連性を調べました。

研究でチームは被験者に対し、10個の一般的な単語の録音を聞き、できるだけ多くの単語を覚えるように依頼しました。
被験者グループは、1回目は本研究の冒頭、2回目は研究の6年後にテストされました。

調査結果では、2008年から2009年の間に毎日3.5時間以上テレビを視聴した高齢者は、言語記憶が低下するリスクがより高くなりました。
研究者はまた、テレビの視聴時間が1日3.5時間を超えた場合に、言語記憶の低下につながると述べました。

しかし、研究チームは長期的なテレビ視聴と認知能力の低下の間に直接的な関連性があることは確定していません。
研究者らは、テレビは特に記憶力の低下に繋がる精神的なストレスの原因となり得ると述べました。
また研究者らは、高齢者のテレビ視聴や視聴習慣の影響を決定するには、さらなる研究が必要であると付け加えました。

研究者らは、次のように話します。
「過度なテレビ視聴が認知症発症に繋がることが25年以上にわたって仮定されてきたにもかかわらず、この理論はまだ十分に実験的な調査がされていません。」

中高年世代を対象にした過去の研究で、北カリフォルニア研究教育機構(Northern California Institute for Research and Education)の研究者らは、テレビの見すぎによりアルツハイマー病リスクが高まる可能性があることを発見しました。」

座りがちなライフスタイルに加えて、1日4時間以上テレビを視聴すると、認知能力に影響を及ぼし、認知症の発症を加速させる可能性があるとワシントンポストは報じています。

出典:2019年2月28日更新『Television Causes Older Adults To Struggle Recalling Verbal Memories, Study Suggests』Medical Daily(2019年3月29日に利用)
https://www.medicaldaily.com/television-causes-elderly-struggle-recalling-verbal-memories-study-suggests-430551