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研究によると、春の学校閉鎖は、Covid-19症例数と死者数の減少に関連していた

新しい研究による発見

新しい研究によると、3月から5月にかけて米国の一部の州で行われた学校閉鎖により、Covid-19の症例数は100万件減少し、4万人以上の命が救われた可能性があるといいます。水曜日に医学誌JAMAで発表されたこの研究によると、学校を早期に閉鎖した州ではCovid-19の累計症例数が最も低く、週ごとの症例数減少幅が最も大きくなった一方、学校閉鎖が最も遅かった州では、Covid-19の累計症例数が最も多くなったといいます。

調査結果を外挿した見積もり

シンシナティ小児病院医療センター、シンシナティ大学、オハイオ州にある入院患者の小児研究の研究者らは、論文で次のように記述しています。「ここで提示された分析では、学校閉鎖のタイミングが、学校閉鎖に伴う変化の規模において役割を果たすことが示唆されています。」この調査結果を米国の人口に外挿した際、研究者は次のように記述しています。「学校閉鎖によって、26日間でCOVID-19症例数が約137万件減少し、16日間で死者数が4万6百件げんしょうした可能性があります。」

研究の限界と今後の展望

しかし研究者らは、現在は春時点の状況とは異なり、マスクを着用したりソーシャル・ディスタンスを保つ人が少ない可能性があるため、この調査結果は、必ずしも学校再開に関する現在の議論にあてはめる訳ではないと述べています。例として、「州が移動を制限するその他の政策を実施しながら学校の開校を続けた場合のCOVID-19拡大の影響は定かではない」と、研究者は書いています。


出典 2020年7月29日更新 CNN Health『Schools closures in spring were linked to reductions in Covid-19 cases and deaths, study says』 (2020年8月4日に利用)一部抜粋
https://edition.cnn.com/2020/07/29/health/school-closures-covid-jama-study-wellness/index.html