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JapanRx / 研究によると、フィッシュオイルと葉酸は購入価値のある唯一のビタミンである

研究によると、フィッシュオイルと葉酸は購入価値のある唯一のビタミンである

アメリカオステオパシー協会によると、アメリカ人の約86パーセントが何らかの形のビタミンを摂取しているといいます。
栄養不足を抱えているのはアメリカ人の4分の1未満であるという事実にも関わらず、人々は健康が改善することを期待して、こうした市販のサプリメントを摂取しています。
しかし、アナルズ・オブ・インターナル・メディシンで発表された新しい研究分析では、ほとんどのビタミンやサプリメントは、少なくとも心臓の健康と寿命の点において、人々が考えるほど効果的ではないことが示唆されています。

研究チームは、277件の科学分析と16種類のサプリメント(抗酸化剤、ベータカロチン、ビタミンB複合体、マルチビタミン、セレン、ビタミンA、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD単体、カルシウム単体、カルシウムとビタミンD配合薬、葉酸、鉄、オメガ3脂肪酸)を調査しました。
彼らはまた、異なる量の脂肪およびナトリウムを含む食事などの、多数の食事健康介入法に関するレビューを行いました。

試験の対象となった食事法のほとんどは、寿命の延長や心臓リスクの低下とは関連していませんでした。
広く高評価を受けている地中海式の食事法でさえも、有意な効果はありませんでした。
影響の大きい唯一の食事法は塩分摂取量の減少であり、この方法は心臓の健康状態を改善しました。
これは、高ナトリウムの食品や飲料が血圧に与える影響によるものであると思われます。

また、ほとんどの試験の対象となったサプリメントに関しても、寿命の延長や心臓リスクの低下との関連は見られませんでした。
この研究によると、実際いくつかのサプリメント(特にカルシウムとビタミンDの配合薬)は脳卒中リスクを高める可能性があるといいます。

「栄養補助食品に、人々が探し求める万能薬や魔法の薬はありません。」と、研究の筆頭著者であるエリン・D・ミチョス博士は声明の中で述べました。
「人々は、心臓の健康に良い食事から栄養を摂ることに集中すべきです。」

しかし、この研究には二つの例外がありました。それは、葉酸とフィッシュオイルです。

葉酸として知られるビタミンBは、健康な人において、脳卒中リスクの20%の低下と関連していました。
また研究者らは、シリアルや穀物に葉酸が加えられていない中国で実施された研究において最も高い効果が示されていたことを発見しました。
研究の著者らは、これらのサプリメントは食事からすでに十分な量の葉酸を摂取しているアメリカ人にとっては効果的でない可能性があると警告しました。
もちろん、これはすべてのビタミンにも言えることです。
必要なビタミンを食事の代わりにサプリメントで摂取すると、食事と同様の効果は得られない可能性があります。

フィッシュオイルには、複雑な研究の歴史があります。
いくつかの過去の研究では、フィッシュオイルサプリメントは心臓にとって有意な利益がないことが示されている一方で、このサプリメントが心疾患を予防し強力な抗炎症剤として作用することを示す研究も存在しています。
この研究者グループは、合計134,034人の被験者と対象とする計41件の研究を調べました。
データを分析すると、フィッシュオイルサプリメントは心臓発作リスクの8%の低下と、心疾患リスクの7%の低下と関連していることがわかりました。
この数字は低いように思えるかもしれませんが、研究者らはこれは有意な数字であると考えています。

出典: 2019年7月23日更新 The Daily Meal『Fish Oil and Folate Are the Only Vitamins Worth Buying, Study Says』(2019年10月16日に利用)
https://www.thedailymeal.com/healthy-eating/fish-oil-folate-vitamins-worth-buying-study/072319