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研究:イヌにおける完全な腫瘍除去で癌の再発のリスクを減少

 2019年5月20日(HealthDay News) - 犬の軟部肉腫は、皮膚または結合組織に由来する悪性癌の分類されています。

新しい研究では、腫瘍が完全に切除されると、癌が再発するリスクが3分の2近く減少するという報告があります。

オレゴン州立大学の獣医研究者は、軟部組織肉腫の手術を受けた278匹の犬を含む10症例の研究を分析しました。

手術後に腫瘍細胞が残存しているという顕微鏡的証拠を示した動物の33%と比較して、癌が完全に除去された犬では、癌の再発は10%未満でした。

著者によると、それは腫瘍を完全に除去していた犬では、再発の危険性が60%低かったことを意味します。

「可能であれば腫瘍のすべてを取り除いて欲しいです。」
と主任研究者のミラノ・ミロヴァンスフ博士は大学のニュースリリースで述べました。  

「それは、私自身を含めて、ほとんどの獣医師が考えていたことですが、これによってより公式なものになります。
今、私たちが言えるのは、ここにそのデータがあるということです。」

ミロヴァンスフ博士は、アメリカ・オレゴン州、コーバリスにあるオレゴン州立大学(OSU) カールソン獣医学部の小動物外科の准教授です。

この研究は既存の研究を分析したものですが、イヌの軟部組織肉腫の切除に関して、矛盾する情報が得られました。

複数の研究を検証することで、研究者は時々、より小さな個々の研究のいずれにおいても見逃される可能性がある情報を明らかにします。

ミロヴァンスフ博士によれば、このアプローチは獣医学研究では一般的ではないものの、 証拠に基づく研究手法がこの分野で増加するにつれて、
使用される可能性が高いと述べています。

調査結果はすでに彼自身の仕事にも影響を与えています。 彼は人間の臨床試験のそれに動物のそれをより近づけるために、
今後の研究計画を変更していると述べました。

「このような追加のメタアナリシスも行いたいと思っていますが、同時に、科学の質を更に向上させる目的や、
私たちの大事な家族であるペットケアの質をさらに向上させることも行いたいと思います。」
とミロヴァンスフ博士は述べました。  

この研究は最近、『ジャーナル獣医と比較腫瘍学』誌で発表されました。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/animal-research-956/complete-tumor-remo... -746365.html