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男性は性ホルモンが老化に関係

「性ホルモンが、男性の生物学的年齢に関連しているようです。」

テストステロンやエストロゲンなどの人間の性ホルモンレベルが、「男性の更年期障害」から買い物の習慣に至るまでの特性に影響を与えます。

現在行われている新しい研究では、これらのホルモンは、特に男性においての老化プロセスにも影響を及ぼしているようです。  

ニューオリンズで行われた内分泌学会の会議上で月曜日に行われた発表では、『Clinical Endocrinology(臨床内分泌学)』で発表された研究の著者が、性ホルモンレベルが年齢によって体がどれだけ急速に悪化するかに強い影響を与えることを示しています。

老化研究においてよく研究される部門はテロメアという染色体の端にある小さなキャップに焦点を合わせたものです。
それらは時間が経つにつれて短くなるので、その長さはしばしば「生物学的年齢」の指標として、あるいは体がどれだけうまく老化の進行に耐えているかの目安として使われます。

 2,913人の男性を対象にしたこの研究は、性ホルモンレベルとテロメアの長さが通常、3.6歳若く見えることに関連していることが示されています。
この関係は、将来の加齢に対するホルモンベースの治療法につながる可能性があります。

「この研究はこれまでで最大のものであり、我々の以前の研究を確認し、その知見を年配の男性にまで広げています。」と、西オーストラリアメディカルスクールの医学部の教授であるブー・イプ博士は、特定の性ホルモンの存在をテロメアの長さに結び付ける彼のチームのこれまでの研究を参照としながら、本誌に対してそう述べました。

「性ホルモンは、男性の生物学的年齢の低さに関連するようです。」
特に、この研究は、主なエストロゲンの形態であるエストラジオールという、あまり知られていないものの非常に重要である男性ホルモンに焦点を当てています。

これは通常女性ホルモンと関連していますが、男性にもある程度自然に存在しており、以前の研究では男性の性機能に関連していることが示されていました。

イプ博士の研究では、エストラジオールレベルが平均より1点だけ標準偏差が大きい男性は、実年齢よりも3.6歳若かったことを示すテロメア長を持っていました。

この研究に参加した男性の平均年齢は77歳でした。  

性ホルモンが一般的にテロメアの長さに一般的に関連しているという証拠を探すこと、 つまり、それらはテロメアの短縮と延長の両方に関連しています。

イプ博士と彼のチームはテストステロンとSHBG(性ホルモン結合グロブリン)という性ホルモンに結合するたんぱく質にも注目しました。
高レベルのSHBGはテロメアが短いこととは関連していましたが、テストステロンはテロメアの長さとは関連していませんでした。

テストステロンパターンはこの研究の主な焦点ではありませんでしたが、イプ博士は男性のエストラジオールはテストステロンから作り出されていると指摘しました。
そして彼は、両方のホルモンの関係を調べることが、テロメアの長さに及ぼす影響を理解する上で極めて重要になると述べています。

「これは観察研究です。」と彼は言います。  
「男性を対象にしたテストステロンの無作為化対照試験を実施し、エストラジオールに変換された量を測定し、この治療によってテロメア長が維持されるかどうかを確認する必要があります。」

今のところ、イプ博士の研究では、異なるレベルの性ホルモンが自然にテロメアの長さに影響を与えることを示しています。
科学者がいつの日かホルモンによりテロメアの長さを操作する方法を見つけ出し、これらのパターンを使用することができることで、それによって生物学的寿命を延ばすことができると期待し、彼はこの研究を行っています。

テロメアの長さが特定の行動によって影響を受ける可能性があることは既にわかっています。

例えば、持久力運動はそれらを長くし、ストレスはそれらを短くします。

問題は、エストラジオールがテロメアの延長にも役立つ可能性があるもう1つの介入であるかどうかということです。
それでもイプ博士は、彼のチームの現在の結果を考慮し、「アンチエイジング治療について推測するにはまだ時期尚早です。」と述べています。

まだ埋める必要がある重大なギャップがいくつかありますが、ホルモンやテロメアと加齢の関連性は益々濃厚になっています。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.inverse.com/article/54322-sex-hormones-biological-aging-telomeres