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田舎の若い女性は予定外の妊娠でも出産を選択する可能性が高い

(ロイターヘルス)- 農村部の十代も含めた若い女性は、都市部の人たちと比べて、最初の妊娠は意図的にし、出産することが多いと米国の研究が示しています。

両方の傾向は、農村部の十代を含む若い女性が家族計画という選択ができないことを反映している可能性があると研究者はAmerican Journal of Public Health誌で結論付けています。

研究チームは、15歳から19歳までの10代、そして20歳から24歳までの若い女性たちを対象に妊娠に関する20年以上のデータを調査しました。

都市部の10代では21%そして若い女性全体で47%に対して、農村部の10代では25%、若い女性の全体では55%が最初の妊娠を計画していました。

最初の妊娠を予定外にしている10代の若者の間では、農村部ではその74%が出産しましたが、都市部では63%でした。

そして、最初の妊娠が予定外であった20代前半の若い女性の間では、都市部の女性の54%と比較して、農村部の女性の73%が出産していました。

予定外の最初の妊娠により中絶を行ったのは、10代では都市部の16%と比較して、農村部では7%、そして、若い女性では、都市部の15%に対して農村部では6%でした。

「都市部と農村部の格差は、おそらく今日よりも個々の社会人口統計学的な要因には関係がないと思われます。」

と、研究著者でカリフォルニア州ラホーヤにあるサンディエゴ大学のエイプリル・サットン氏と同僚は記しています。

「リプロダクティブ・ヘルス(生殖の健康管理)を含む健康管理における地理的な利便性や隔離などの問題は、代わりに新しい除外地域の重要な側面を表している可能性があります。」

「農村部の女性にとって、予定外の妊娠による長期的な出費が最も密接な関係にあるようです。特に、予定外での出産は教育の達成、収入、母子の健康に悪影響を与えるからです。」

妊娠の結果も人種や場所によって異なるようです。

農村部の黒人およびヒスパニック系の10代の最初の妊娠の約60%が都市での白人の10代の妊娠の45%と比較して、予定外でありそのまま出産していたことが調査で判明しました。

農村部の黒人10代では、都市部の黒人女性の20%と比較して、中絶を行ったのはわずか4%でした。

予定外の妊娠でも出産した割合は、黒人は都市部の10代の若者と白人の農村部の若い女性で類似しておりそれぞれ51%と52%でした。

この研究の制限の1つは、調査参加者の一部が妊娠中絶を開示しなかった可能性があり、その結果、出産に至る妊娠の割合が過大になった可能性があると研究著者は述べています。

それでも、この結果は妊娠の結果とリプロダクティブ・ヘルスの選択肢の違いが、農村部と都市部の女性の健康格差の一因になる可能性があることを強調していると研究者は結論付けています。

【以下のリンクより引用】

Rural young women more likely to have babies after unplanned pregnancies

Reuters