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生理中にお腹の調子が悪くなる理由と、4つの改善法

生理前や生理中にお腹の不快感や下痢が起こりますか?
お腹の張りや鼓腸が、生理が来るの前兆として起こりますか?
それは、あなただけではありません。
ほとんどの女性に、月経サイクルに伴い、一つまたはそれ以上の胃腸症状が起こります。
専門家は、これは生理周期をコントロールする化学物質やホルモンによるものであると述べています。
私たちの生理周期は、ひそかに胃腸機能に影響していたのです。


<胃腸症状の原因:プロゲステロンとプロスタグランジン>
女性の体には、生理周期をコントロールする様々なホルモンが存在します。
中でも、エストロゲンとプロゲステロンが主要なホルモンです。
エストロゲンは卵子の排卵準備に関係し、プロゲステロンには受精に備えて胎芽を支えるため、子宮内膜を厚くする役割があります。

しかし、上記が主な作用となる一方、プロゲステロンは同時に消化管にも影響します。
プロゲステロン濃度は排卵直後(黄体期)に上昇し始め、この時便秘が起こり始めます。

査読付きのWorld Journal of Gastroenterologyで発表された研究では、プロゲステロン濃度が高いと、腸が食物を前に押しやる「蠕動」運動が減少し、詰まった感覚が起こることが示されました。
しかし、一部の研究者は、この症状を引き起こすのはプロゲステロンではなくエストロゲンであると主張しています。

受精が起こらないと、プロゲステロン濃度は減少し始め、月経がはじまります。
月経が起こると、体が子宮の収縮(加えてひどい生理痛)を引き起こすホルモンであるプロスタグランジンを放出し、プロゲステロンが数日かけて構築した余分な内膜を排出しようとします。
プロスタグランジンは腸の収縮も引き起こすため、下痢が起こります。


<研究結果>
月経周期のこの期間に起こるお腹の問題は、全ての女性が同様に経験する訳ではないことを理解しておくことが大切ですが、いくつかの研究では、生理周期における黄体期の便秘と月経期の下痢が関連付けられています。

一方で、一部の科学者は、胃腸障害が起こる可能性を完全に否定している訳ではないものの、
月経周期段階と特定の症状の関連は明らかになっていないと主張しています。

2014年にカナダのマニトバ大学医学部内科が行ったとある研究では、被験者の女性156人の内、73%が生理の直前もしくは生理中に下痢を経験したことがわかっています。

同様に、ロンドンのセントマークス病院が行った古い研究では、ほとんどの女性が月経周期中に便秘を経験したものの、黄体期とは関連していなかったことがわかっています。


<症状を緩和するためのヒント>
正常な周期を変えることはできませんが、ライフスタイルを少し変えるだけで、生理に伴う胃腸障害を部分的に緩和することは可能です。
症状緩和に役立つ方法をいくつか以下に記載しています。

  • 健康的な食事をとる。新鮮な果物や野菜に加え、十分な量の繊維を食事に加える。これにより胃腸関連のの健康状態が維持される。

  • 1日にわたって水分補給を欠かさないようにする。水分は胃腸からの老廃物排出にも役立つ。

  • 便秘がある場合、下剤や便軟化剤を使用することもできる。薬を服用する前には、必ず医師に相談する。

  • 腸内細菌叢を正常化させる凝乳のようなプロバイオティクス食品を摂ることもできる。このような食品には、消化プロセスを調節する作用がある。(イチゴとフラックスシードを入れたギリシャヨーグルトスムージーを試してみましょう。美味しい上に栄養価が高く、繊維とプロバイオティクスをたくさん摂ることができます。)

出典 2020年1月16日更新 Firstpost『Here's why periods give you a tummy upset. Plus, four easy ways to beat the bloat』(2020年1月30日に利用)
https://www.firstpost.com/health/heres-why-periods-give-you-a-tummy-upset-plus-four-easy-ways-to-bea...