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気管支炎かも?医者にかかるタイミング

何日も咳が続いています。(夜間も続き、眠れない夜が続いています)

ただの風邪なのか、気管支炎なのか、もしくはさらに悪い状態なのでしょうか?
病院で診てもらうべきなのか、それとも様子を見るべきなのでしょうか。

家庭医のドナルド・フォード医師は、気管支炎について説明しています。


<気管支炎の症状>
咳や倦怠感、胸の強い圧迫感。
これらは、気管支炎や肺炎、もしくは単なる風邪である可能性があります。
では、どのように見分ければ良いのでしょうか?
フォード医師は、気管支炎が他と異なる特徴の一つは、その持続力であると言います。
「気管支炎があると、体調が改善してからも咳が長く持続します。」

気管支炎の理解を深めるため、彼は簡単な解剖学のレッスンを提供しています。
細気管支は、肺に覆われた胸部まで長く延びる大きな気道です。
細気管支が感染すると、急性気管支炎が発症します。(ほとんどの場合ウイルスによる)
気道は、ウイルスの侵入を洗い流そうとして、粘液を分泌します。
この粘液により、咳き込むことになります。

しかし、ウイルスがいなくなった後も、細気管支内層の刺激や炎症は続きます。
この時点では、激しく咳き込み同僚から避けられていたとしても、もう感染することはありません。

「病気ではありませんが、気道の組織が露出していることで、ちょっとしたことに反応する状態です。」と、フォード医師は説明します。
「冷たい空気の他、深呼吸しただけでも、咳がでることがあります。」


<気管支炎、それとも肺炎?>
残念ながら、ほとんどの場合気管支炎はウイルス性であるため、抗生物質で症状が改善することはありません。
しかし、だからといって医者にかかるのを控えるべきだという意味ではありません。
医者に診てもらうことで、症状に対処するための咳止め薬や、その他薬の処方を受けることができます。

また、肺炎などのさらに深刻な病気の可能性も除外できます。
肺炎は、細気管支ではなく肺の深部で起こる感染症であると、フォード医師は説明しています。

医者にかかるべきか否かは、どうしたらわかるのでしょう?
これには、以下の点を確認してみてください。

・高熱があるか?
気管支炎によって体温が1~2℃上がることがありますが、それ以上の高熱がある場合は、肺炎である可能性があります。
高熱がある場合は早めに医者にかかりましょう。

・呼吸に問題があるか?
問題がある場合は肺炎の兆候を示している可能性がありますが、混乱することはありません。
息がしづらいと感じたら、病院で検査を受けましょう。

・症状の持続期間は?
ほどんどの風邪は7~10日以内になくなると、フォード医師は言います。
熱や呼吸困難が無ければ、咳が自然になくなるかどうか様子を見ても構いません。
しかし、10日以上経っても咳が続く場合はどうでしょう?
この場合は、専門医に診てもらいましょう。

・体調は?
睡眠障害がある、症状が改善しないと感じる、もしくは自身の咳について不安がある場合は、医者に診てもらいましょう、とフォード医師は言います。
備えあれば憂いなし、なのですから。

「私たちは通常、肺の音を聞くことで、気管支炎か肺炎かを比較的簡単に見分けることができます。」と、フォード医師は付け加えました。
しかし、音を聞くことが重要なので、この場合はオンラインのバーチャル診察ではなく、実際に医師に診てもらう方が良いでしょう。

体調が悪い中病院に足を運ぶのは気が進まないでしょうが、行ってみる価値はあります。
「患者を診ることを面倒に感じることは決してありません。」と、彼は付け加えました。
「病院にかかることを恐れてはいけません。深刻な病気を見逃すよりも、元気であることが判明する方が絶対に良いのですから。」

出典 2019年12月27日更新 health essentials『Think It Might Be Bronchitis? When to See a Doctor』(2020年1月2日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/think-it-might-be-bronchitis-when-to-see-a-doctor/