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楽観的な人は心臓発作を起こしにくい

イリノイ大学が4,900人以上の被験者を対象に行った新しい研究によると、楽観的な人の心臓は健康である可能性が高いといいます。

被験者の心血管の健康状態は、血圧やボディマス指数、空腹時血糖値、血清コレステロール値、食事摂取量、身体活動量、喫煙量などの、米国心臓協会の「Life's Simple 7」スコアに基づいて判定されました。

被験者の「特性的楽観性」のレベル、すなわち将来良い事が起こるとする期待は、改訂版楽観性尺度(Life Orientation Test-Revised)を使用して測定されました。
このテストでは、「不確実な場合、通常最も良い結果を予想する」などの内容にどの程度同意するかを被験者に尋ね、6(最も楽観的でない)から30(最も楽観的)のスコアで採点しました。

最も楽観的であると評価された人は、年齢が高く、結婚しているかパートナーと暮らしていて、より良い教育を受け、より裕福である傾向にありました。

同研究の主任研究員であるRosalba Hernandez氏は、次のように述べています。
「成人の楽観レベルが1つ上がるごとに、4つ以上の測定基準において、理想的な心血管の健康基準値を満たす確率が3%高くなりました。」

「楽観主義と心血管の健康との間の関連性は、全ての年齢や性別、出生、文化的適応度合のグループ間で一貫して見られました。」

研究者らによると、楽観レベルが低いと評価された人のうち、理想的な心臓の健康基準を満たしている人はほとんどいないといいます。
しかし、楽観主義のパーセントポイントが増加する毎に、心血管健康スコアも関連して上昇が見られました。

Hernandez氏は関連プロジェクトで、高血圧患者をより楽観度を高めることはできるのか、また楽観度が高くなれば被験者の高血圧症状を和らげることができるのかどうかを調査しています。

「私たちは、情緒的健康と身体的健康の関係についてはあまり知りません。」
と、Hernandez氏は述べています。
「しかし、もし一定の集団内で健康の改善に使用できる強みを特定することができれば素晴らしいと考えています。」

出典:2018年4月2日更新『Optimistic people ‘less likely to have heart attacks’』Health Spectator UK(2019年4月17日に利用)
https://health.spectator.co.uk/optimistic-people-less-likely-to-have-heart-attacks/