電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 月経過多の治療や解決方法

月経過多の治療や解決方法

月経が重く生理痛があると、調子が出ず仕事に行きたくなくなりますよね。
しかし、大事なミーティングがあり休めない。その場合あなたはベッドから這い上がり、痛み止めを飲んで会社へ急ぐでしょう。
ミーティング開始直前、衣服の染みに気づいたらとしたら、これ以上最悪な日は無いですね。
生理が”呪い”と呼ばれる理由が理解できます。


- なぜ生理があるのでしょう?
なぜ生理があるのか考えたことはあるでしょうか。
子宮は毎月妊娠に備え、妊娠が起こらないと子宮内膜が剥がれ、その期間月経をもたらします。
通常月に一度起こり、女性は平均して5日間出血します。通常の周期は21〜35日で、出血は2〜7日続くことがあります。
そのため定期的に生理が来ることは、女性が毎月排卵していることを意味します。
つまり生理は、あなたが妊娠できるということを知らせてくれているのです。


- 月経異常
人によっては、生理周期の変化を経験することがあるかもしれません。
私の元へ相談に来る女性の約60%は、月経異常を抱えています。

月経は過多(1日5〜6枚以上のナプキン交換が必要)であったり、痛みを伴ったり、不規則であることがあります。
こうした変化は、ホルモンバランスの乱れ、非癌性の子宮筋腫やポリープ、子宮腺筋症の他、年配の女性の場合時折癌の徴候があるために起こります。
そして多くの場合、特定の原因は見つかりません。

月経過多は、約40%の女性において、血球数の低下、いわゆる貧血を引き起こします。
疲労や衰弱により日常生活が困難になることがあります。
月経に異常がある場合は、我慢せず、婦人科医に相談してください。


- 21世紀の月経過多の治療選択肢
治療は根底にある原因によって、医学的、外科的および非外科的手順に分けることができます。

<医学的治療>
医薬品:最も一般的に使用される非ホルモン薬には、トラネキサム酸とメフェナム酸があります。

配合薬の経口避妊薬やプロゲステロンは、ホルモン薬です。

Copper-TやLoopのような子宮内避妊器具(IUS)は比較的新しい装置で、少量のプロゲステロンホルモンが配合されており、局所的に放出されます。
子宮内に挿入すると、子宮内膜を薄くすることによって作用し、これにより月経中の経血量を減らします。
研究によると、この方法は適応する女性にとって、最も効果的な治療法であることが示されています。

<外科的/非外科的治療>
子宮鏡検査および/または腹腔鏡検査:
子宮筋腫やポリープによる月経過多である場合は、子宮鏡検査および/または腹腔鏡検査の他、伝統的な「オープン法」によって外科的に除去することができます。

子宮内膜アブレーション:
これは、子宮内膜を破壊(切除)する方法です。
子宮内膜の組織を破壊するレーザーや高周波、熱を使用するして処置を行います。

術後、ほとんどのケースで出血が軽くなります。
また、術後の妊娠には、多くの合併症が存在します。
術後は閉経までの間継続して、信頼できる、もしくは永久的な避妊方法をとることが推奨されています。

子宮内膜切離:
これは、電気外科療法用のワイヤーループを使用して、子宮内膜を除去する方法です。
これにより、出血が軽くなりますが、妊娠を考えている女性にはお勧めできません。

子宮動脈塞栓術:
月経過多が3cm以上の大きな子宮筋腫によるものである場合、子宮動脈を閉塞させ、子宮筋腫への血液供給を遮断することで、子宮筋腫の縮小に役立ちます。
手術中、医師は大腿部の大動脈(大腿動脈)にカテーテルを通し、子宮動脈に導きます。
その血管に、筋腫への血流を減少させる物質が注入されます。

HIFU(高密度焦点式超音波):
高密度焦点式超音波は、非侵襲的な子宮筋腫治療方です。
この治療を画像ガイダンスと組み合わせて行うことで、医師は患者の皮膚や浅い脂肪層、腹部の筋肉を通して集光エネルギービームを導き、
付近の組織やビームが通過する組織を損傷することなく筋腫組織を加熱破壊します。
治療は患者が起きている状態で行われ、磁気共鳴映像(MR)または超音波誘導(US)のいずれかを使用します。

「オープン法」を除く上記のすべての処置において、患者は手術日の当日または翌日に帰宅することができます。

子宮摘出術:
これは、他の治療が全て失敗したときの最終的な解決策です。
子宮を除去することで、永久的に月経過多を治癒します。


- 最後に
月経過多は、女性の文化や社会経済的背景によらず影響を及ぼします。
またこれは、貧血や健康状態の悪化、仕事日数の減少につながります。
深刻な副作用を防ぐため、早期に医療処置を受ける必要があります。

(本記事の著者のプラティマ・レディは、バンガロールにあるフォルティス・ラ・フェム病院の所長です。見解はあくまでも個人的な意見です。)

eHealth, Wellness
https://ehealth.eletsonline.com/2019/03/heavy-menstrual-bleeding-hmb-treatment-and-solutions/