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更年期障害のためのエストロゲンは安全

エストロゲンの摂取を危険に思って避けてはいませんか。何百人もの女性がそう思うことは理解できます。

しかし、新たな分析では、こういった否定的な報告と、いくつかの新しい報告が明らかになり、閉経始めの頃にエストロゲンを含むホルモン剤を服用した女性は長生きし、例えば乳がん、心臓疾患のような慢性疾患を持つ可能性が少ないということを示しています。
彼女達には、また、生活の質が向上し仕事でも良い結果が見られます。

簡単に言えば、エストロゲンは、安全でかつほとんどの女性に有益であるという両方が実証されています。

 1990年代後半では、エストロゲンは米国で最もよく利用される処方薬でした。
プラセボ対照群のない観察研究によると、エストロゲンは、ほてりや頭がボーっとする、睡眠不足などの更年期症状に最も効果的であり、心臓病、骨粗しょう症、認知症や全体的な死亡の可能性などのリスクを下げることが示されています。

2002年に変更された全ての研究では、女性の健康イニシアチブ(WHI)がコールされた際、プロベラ(PremPro)と呼ばれる合成プロゲステロンと組み合わせた経口エストロゲンプレマリンが、おそらく認知症、乳がん、心臓病のリスクの増加を引き起こしたことを報告しました。

プロベラは、プロゲステロンとは非常に異なり、多くの負の副作用を有します。
その研究において、子宮を保有する女性、すなわち、子宮摘出術を行っていない女性たちは、エストロゲン+プロゲステロンまたは類似薬の組み合わせを取らなければなりませんでした。それは、子宮癌を引き起こすという理由でエストロゲン単独での服用を防止するために、両方の薬を服用が推奨されたためです。
両方のホルモンを使用する場合、子宮癌が予防できます。そして子宮摘出術を受けた女性はエストロゲンが必要なのです。

『The Estrogen Window』の中で説明したように、プロベラを服用した2002年のWHI研究は主に60歳から79歳の女性達で、多くは喫煙者、また、糖尿病や高血圧がありました。

プラセボを投与された女性はほとんどが年齢50歳~59歳の健康な女性でしたので、プロベラを服用した健康リスクの高い高齢の女性により悪い結果が出たとしても驚くことではありませんでした。

2013年には、2002年の WHI試験からの元データ、そして2004年にエストロゲンのみを服用した女性とプラセボを服用した女性を比較した調査を再分析しました。この時、プラセボ群とエストロゲン単独、または、エストロゲン+プロベラのいずれかを服用した女性は、更年期の始まりの50歳〜59歳の間で10年以内に閉経へ向かう女性達でした。
結果は非常に異なるものでした。

 閉経の間際にホルモン療法を始めた女性は、プラセボを摂取した人よりも心臓病と全体的な死亡リスクが減少しました。

彼女らは、また、乳癌のリスク増加について知覚がありませんでした。実際には、エストロゲンのみを服用した女性に乳がんのリスクが低いことがわかりました。 プロベラを服用した人での乳癌のリスクの増加は、1000人の服用者当たり1人と最小限で、また、乳腺密度が増加した女性やウェストとヒップの比率が増加し、35歳を過ぎてから第一子を出産した女性よりも乳癌のリスクは低いものでした。

薬を含めて、エストロゲンを摂取した女性は、そうでない女性よりも2型糖尿病を発症するリスクが低いということもありました。全米安全評議会によると、自動車事故による死亡の年間リスクは6500分の1です。道を歩いて死亡事故にあう危険は、48500分の1、そして、殺害による死亡は10,000から16,500分の1です。

他の国での研究でも、閉経近くに始めたエストロゲンの服用が、有益であることを発見しています。

フィンランドの全国調査では、このホルモンを服用している50万人以上の女性を評価し、閉経により近い時に治療を開始すると大幅に脳卒中、心臓病や死亡に繋がるすべての原因のリスクを下げることがわかりました。

同様に肯定的な結果が、デンマークからの大きな対照研究で発見されました。他の研究では、エストロゲンは、うつ病、胸痛、およびパーキンソン病の危険性を低下させることを見出しました。

更年期の症状に耐えまたはエストロゲンの選択肢を識別することの苦労のほかに、エストロゲンを回避することの非常に重要な結果があります。

50万人以上のホットフラッシュ(ほてり)を経験した女性での研究では、その半分が治療を受けました。ほてりを治療していない25万女性は、ほてりを治療した人よりも12ヶ月の期間にわたり1500万人以上、医師の診察を受けていました。追加のヘルスケアには、およそ$ 340万ドルを要しました。
そしてまた、仕事の効率を下げ、欠勤が増えました。

全体的なアプローチでは、彼女たちがエストロゲンを摂取する選択をするか否かといった場合、彼女たちが苦境にたたないようにこういった事実を把握することを勧めて女性を支援しています。
これは、中年期において最も重要な決断です。

(記事元)http://www.nydailynews.com/life-style/hot-news-flash-estrogen-menopause-safe-doctor-article-1.2837126