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JapanRx / 更年期になるとウエストは太くなるものの、体重は増加しない

更年期になるとウエストは太くなるものの、体重は増加しない

更年期になったら体重が増える覚悟をすべきだと、人はよく言います。

しかし新しい研究では、この”変化”は体重増加を引き起こすことはなく、身体の他の部分からウエストラインへ脂肪が再分配されるだけであることが示されており、更年期はいわれのない非難を受けている可能性があります。

米産科婦人科学会誌で最近発表されたこの研究は、更年期前後の女性100万人以上を対象にした研究を評価したところ、閉経後の女性は胴囲が増加した一方、足の脂肪量は減少したことがわかりました。

女性は男性と比べていくつかの病気の発症率が高いため、女性の身体は年とともに変化することを理解することが重要であると、本研究を主導したオーストラリア国立大学の博士候補生であるAnanthan Ambikairajah氏は述べています。
「お腹の脂肪は認知症リスクや心血管疾患リスクと関連しているため、この影響は重大です。」

これは更年期の時期に体重増加が起こらないということではありませんが、体重の増加は加齢によるものであると、Ambikairajah氏は述べています。

「年齢が上がるにつれて代謝が減少します。人は”若い頃のように食べられない、食べ過ぎによって増えた体重が減らない”とよく言います。これは代謝の老化と関連しているのです。」


- ウエストラインに注意
この研究では、女性が胴囲を観察することの必要性が強調されていると、グリフィス大学の女性保険専門家であるDebra Anderson氏は述べています。

彼女は、女性が正確に胴囲を測る方法を学び、数値の増加に注意することを推奨しています。

「中年女性はボディマス指数よりも、正しい胴囲測定法を学ぶと良いでしょう。」

胴囲の増加を食い止め、それに伴う健康リスクの増加を防ぐための最善策は、更年期が来る前に生活習慣を変化させることであると、Anderson教授は言います。

「中年期を、お腹周りの脂肪増加によるリスクを低下させ、健康的な行動を確立する良い機会として考えましょう。」

女性が更年期から高齢期にかけてベストな体型を維持するためには、運動頻度の増加や健康的な食事の摂取、ストレスや不安の軽減が必要であると、Anderson教授は話します。

Ambikairajah氏は、病気のリスクを減らすためには、年齢や性別問わず、自身の体脂肪に注目するべきであると指摘しました。

「総体脂肪量は男女共に生涯にわたって監視する必要がありますが、この研究の重要点は、お腹周りの脂肪蓄積は健康に良くないため、更年期後はより注意を払う必要があるということです。」と彼は述べました。


- 胴囲の測り方
1. 古くない、または伸びていないメジャーを使用する

2. かさばる服は脱ぎ、ベルトを緩めてポケットを空にする

3. 両足を肩幅の間隔にして直立する

4. 出来れば肌に直接触れるようにお腹にメジャーを巻き、自然に息を吐く

5. メジャーは一番下の肋骨と腰骨の上部の中間、大体おへそと同じラインに置き、メジャーの内側に指が1本入る位の緩さで巻く

6. 胴囲を記録する

7. 胴囲が80cm以上だと慢性疾患リスクが上昇し、88cm以上だと大幅なリスクの上昇を示す(妊娠中、または体型の異なる非欧米人においてはこの限りではない)

出典:2019年5月15日更新 Medical Daily 『Menopause shifts fat to the waistline, but doesn't cause weight gain, study finds』(2019年6月6日に利用)
https://www.abc.net.au/news/health/2019-05-15/menopause-weight-gain-and-fat-around-waist/11102300