新薬がALS患者の寿命を延ばす可能性

2020年10月16日-実験的な薬剤の組み合わせにより、筋萎縮性側索硬化症（ALS）患者の生存期間を延ばすことができることが新しい研究で示されています。

以前の臨床試験では、AMX0035と呼ばれる2剤の配合薬が、神経変性疾患の進行を6か月以上遅らせることがわかりました。

ルーゲーリック病としても知られるこの病気の137人の患者を対象とした新しい臨床試験では、AMX0035を服用した人はプラセボを服用した人よりも中央値で6.5ヶ月長生きしたことがわかりました。

中央値の定義は、半数がそれより長く生き、半数は短命であることを意味します。

『Muscle＆Nerve』誌で10月16日に公開されたこの研究は、ボストンのマサチューセッツ総合病院と、この薬を製造しているAmylyx Pharmaceuticals Inc社の研究者によって実施されました。

ニューヨークタイムズ紙によると、この薬剤の組み合わせは、7年前にブラウン大学の2人の学生によって考え出されました。

これは、既存のサプリメントと小児尿素障害の薬剤を組み合わせたものです。

脊髄の脳や神経細胞への損傷が増え、その結果として、動く、話す、食べる、さらには呼吸を行う能力が徐々に失われるALSの治療法はありません。

新しい報告によると、AMX0035は運動ニューロンの死と機能不全を減らすように設計されています。

タイムズ紙によると、先月ニューイングランドジャーナルオブメディシンに発表された調査結果ではこの薬がALS麻痺の進行をプラセボよりも約25％遅らせたと報告されています。

 

「最新の結果では、ALSの治療におけるAMX0035の役割を支持する実質的な証拠を提供します。」

と、マサチューセッツ総合病院にあるALSヒーリーアンドAMGセンターの研究者である研究リーダーのサブリナ・パガノーニ博士は述べました。

 「次のステップへ進むのは規制当局との継続的な話し合い次第でしょう。」

と彼女は病院のニュースリリースで述べています。

ALSセンターの所長である上級著者のメリット・カーコヴィッチ博士は、この研究を画期的なものとして説明しました。

「これは、機能と生存の両方での効果を示した最初の研究の1つです」

と彼女は述べました。

「これがALSの多くの新しい治療法の始まりに過ぎないことを願っています。」

両方の研究者はハーバード大学医学部の教員です。

パガノーニ博士は理学療法とリハビリテーションの助教授であり、カーコヴィッチ博士は神経学の責任者です。

 

 

 

【以下のリンクより引用】

 

New Drug Could Extend Life for People With ALS

Healthday