電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 新年の抱負の成功率を高める方法

新年の抱負の成功率を高める方法

新年の抱負を掲げてもそれを無視してしまうことはありませんか?

それらは失敗する運命にあるだけの約束事なのでしょうか?

ここでは統計的に、こういった新年の抱負が機能するかどうか、そして何が成功の可能性を高めるかどうかを尋ねます。

新年の抱負は、今日まで続いている昔からの伝統です。

これはバビロニア人がはじめたとされ、毎年の借金を支払い借り物を返すという誓約から始めまりました。

ローマ人は二人の神、ヤヌスに彼らがより良い振る舞いをすることを約束することで1年が始まりました。

現代社会では、多くの人々が年明けとともに、変わってみせると約束します。

こういった欲求は、多くの場合、休暇期間が長すぎることで加速します。

最も一般的には、新年の抱負は減量、喫煙の中止、飲酒を減らす、および運動を多くするといった話題に関連しているように思われます。

新年の抱負は一般的ですが、常に成功するとは限りません。

この記事では、証拠を分析し、質問に回答します。

 

果たして、2020年は、新年の抱負を掲げる必要があるのでしょうか。

 

新年の抱負はどれくらい効果的ですか?

1989年の調査では、アメリカ・ペンシルバニア州に住んでいる200人が新年の抱負に基づいて変更を試みたか追跡を行いました。

平均して、調査の参加者は、禁煙する、または体重を減らすなどの最も一般的に1.8個の新年の抱負を掲げました。

それほど頻繁ではなかったものの、人間関係を改善することを誓った人もいました。また、驚くほど低い割合ですが飲酒の習慣を改善したいと望んだ人は2.5%でした。

強い印象を与えた77%が1週間にわたって誓約を守ることができましたが、成功率は2年間だと19%に低下しました。

これはかなりの離脱率ではありますが、参加者の5人に1人は目標を達成したことを意味します。

新年の抱負を成し遂げた77%のうち、半数以上が少なくとも1回はつまずき、、平均して、2年間では14回つまずいていました。

1988年のJournal of Consulting and Clinical Psychology誌での研究は、新年の抱負に禁煙を決めた153人の努力を追跡しています。

1か月目では、参加者の77%が少なくとも1回、24時間の禁酒を達成していました。しかし、全体として、この結果は執筆者を少しがっかりさせたようです。

「参加者で1年禁酒ができたのは13%のみであり、2年のフォローアップ期間では禁酒を報告したのは19%のみでした。」

PLOS ONEで紹介された別の研究では、行動をより一般的に確認しました。

この調査チームは、2010年7月から2011年3月まで、207世帯について、食品の買い物についての習慣を追跡しました。

当然ながら、研究者は、休暇期間中にはその支出が15%増加したことを発見しました。

この増加の4分の3は、健康に害のある商品に費やされていました。

また、予想どおり、1月来ると、健康的なアイテムの販売は29.4%も急増しました。

しかし健康にはさほど良くない商品の販売は、この健康への意欲と相まって低下するということはありませんでした。

全体的には、彼らが新年に購入した食品のカロリーの数は、休暇期間中よりも高いという結果になりました。

著者は次のように結論します。

「お正月の後に、もっと健康的な食事を摂ると抱負を掲げたにも関わらず、消費者は休暇中に健康に悪い食品の購入が増えるという新しい「現状」に直面するかもしれません。

著者は、新年の抱負を成功させる鍵は、両方を購入するのではなく、不健康なアイテムを健康的なアイテムに置き換えることに集中することだと考えています。

これは適切なアドバイスですが、必ずしも簡単に実行できるとは限りません。

 

減量目標の成功と失敗

2009年、グラクソ・スミスクライン社はオルリスタットを発売しました。

これは、欧州で「臨床で実証済みの市販薬として初めての減量補助薬」と称賛されました。

マーケティングの一環として、同社は減量に関するインターネット調査も実施しました。

これには、新年の抱負に関する質問が含まれていました。

 

この調査は科学的な研究を意図したものではありませんでしたが、欧州6か国から12,410人の女性が回答し、かなりの量のデータが作り出されました。

研究者グループがこのデータセットを活用しObesity Facts誌にその分析を公開しました。

彼らは、過去2年間で約半数の女性が減量を新年の抱負として掲げていたことを発見しました。

成功率については、健康専門家が「正常」と定義しているボディマス指数(BMI)が25未満の女性では、20%成功していることが観察されました。

ただし、医師から太りすぎ、または肥満と分類されたBMIが30以上の人のうち、成功を報告したのはわずか9%でした。

太りすぎのグループでは、女性の回答者の4分の3が、減量に失敗した主な理由は結果を感じるのに時間がかかりすぎるためだったと述べました。

肥満または太りすぎの人の約3分の1は、自信がないため成功しなかったと述べています。

 

継続を成功させる鍵はなんでしょうか?

上記のペンシルバニア州の研究で、科学者たちは新年の抱負の成功率と参加者の性別や年齢との間に関連性がないことを発見しました。

同様に、新年の抱負のタイプは、成功する可能性には影響しませんでした。

研究者は、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、2年後に電話で参加者に連絡しました。

また、これらの電話インタビューの中で、研究者は参加者に、新年の抱負を実行維持するのにどういったテクニックを使用したか、どのくらいの頻度でそれぞれを実装したかについて尋ねました。

彼らは、最も新年の抱負の達成に成功した人が5つすべてのチェックポイントで、刺激制御を適用していることを発見しました。

 

刺激制御とは、新年の抱負に掲げた理由を思い出させるものをいつも持っているという行為です。

たとえば、喫煙をやめる人は、幼い子供の写真を近くに置いてなぜ喫煙をやめることにしたのかを常に思い出します。

6か月と2年の時点で、新年の抱負を成功させた人は、自己解放(または意志力)と自己管理を強化していました。

逆に、決めたことを守らなかった人は、最も一般的には自責の念にかられ、希望的観測を立てていました。

153人の喫煙者の展開を追跡した上記の調査では、禁煙の可能性を高める要因にも注目しました。

著者は次のように説明します。

「禁煙のために複数の戦略を立てることは、2年間の追跡時での節制に関連していました。禁煙への強い動機付けは、初期の成功と長期維持の両方に重要であることがわかりました。」

 

禁煙をより一般的に調査した他の研究では、禁煙の可能性を高める要因を特定しています。

これらの要因には、喫煙環境から離れること、アルコールを控えること、禁煙によるストレスを管理するための技とその意志があります。

別の論文では異なるアプローチを取りました。

 Clinical Psychology誌に研究成果を発表してから、著者は、一部の人が成功した理由とその他の人が失敗した理由を理解することに着手しました。

これを行うために、彼らは2組の参加者を募集しました。

159人の新年の抱負を掲げた人、そして、後日、問題の解決に興味を持った123人の人々です。

研究者は参加者を6か月間追跡し、その成功と失敗を図にしました。

他の研究と同様、新年の抱負の最も一般的な理由は、体重を減らすこと、運動を始めること、喫煙をやめることでした。

著者は、それに最も成功した人は、意志が強く、刺激制御が良く、管理を強化し、前向きな考え方を持ち、そして、回避対策を行っていたことを発見しました。

逆に、成功しなかった人は、より希望的観測を持ち、自分を責め、批判し、問題を軽視する傾向がありました。

 

高い成功率に終わらせる

上記の結果の一部は、2020年に掲げた新年の抱負の実行に影を落とすものかもしれませんが、そうはならないはずです。

上記の研究の著者は、新年の抱負を掲げた人の信頼を高めるはずのいくつかの包括的な結論を出しました。

「新年の抱負を掲げた人は、そうでない人よりも高い成功率を報告しました。6か月後、それらの人の46%は、そうでない人の4%と比較し、継続することに成功していました。」

 

そのため、新年の抱負を立てようとしている人に対してはカードを積み上げることになるかもしれませんが、単に新年の抱負を掲げることだけでも、成功率は高まるのです。

このデータによると、新年の抱負を掲げると変化を引き起こす可能性が10倍以上になります。

著者は次のように記しています。

  「広い世論に反して、新年の抱負を掲げた人のかなりの割合が、実際には、少なくとも短期的には成功しているのです。」

結論として、新年の抱負はすべての人に有効というわけではありません。

しかし、ことわざにもあるように、

「虎穴に入らずんば虎児を得ず(勝つためにはそこにいなければいけません)」なのです。

 

これらの調査結果によると、2020年の新年の抱負を掲げた時の最善策は、周囲の状況を維持して、なぜこれらの変更を行うのかを思い出させることです。

また、成功した時には自分にご褒美を与え、やる気を維持してください。

成功を祈ります!

 

【以下のリンクより引用】

New Year's resolutions: How to boost success rates

MEDICAL NEWS TODAY