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JapanRx / 新しい配合錠は、血圧を大幅に低下させる

新しい配合錠は、血圧を大幅に低下させる

JAMAジャーナルに発表された新しい報告によると、3種の成分が配合された新しい高血圧治療薬は、既存の治療方法と比べて著しく効果的であると言います。

国際保健研究センター(The Global Institute for Global Health)が主導した試験では、既存の治療を受けた被験者の血圧目標達した人数は半数を超えた程度であった一方、3種配合錠を投与された被験者においては70%が血圧目標を達成していたことが明らかになりました。

研究者らは、血圧の早期治療のために、それぞれ半分の用量にした3種類の薬を錠剤の形で患者に投与しました。
通常、患者は1種類の非常に低い用量の成分が含まれた薬で治療を開始し、その後時間が経つにつれて薬剤を追加したり用量を増やすことで、血圧目標を達成していきます。

スリランカで実施されたこの試験では、平均年齢56歳、血圧154/90mmHgの患者700人が対象となりました。

被験者は、医者が高血圧治療のために選択した配合錠、もしくは既存の薬での治療法にランダムに割り当てられました。
3種の配合錠は血圧薬であるテルミサルタン(20 mg)、アムロジピン(2.5 mg)、およびクロルタリドン(12.5 mg)から構成されました。

研究の責任者であるルース・ウェブスター医師は、次のように述べています。
「世界中で10億人以上が高血圧を患っていると推定されています。この大多数は、十分な血圧コントロールがされていません。
この研究結果は、世界の何百万もの人の血圧を下げ、心臓発作や脳卒中のリスクを減らすのに役立ちます。」

「患者は、治療と投与量調整のため頻繁に呼び戻され、血液目標を達成しているかどうかの確認を受けます。これは時間効率が悪いだけでなく、コストがかかります。私たちが知るように、これはまた医者や患者にとってあまりにも複雑であり、このプロセス通りに行われないこともしばしばあります。この新しいアプローチは既存の方法と比べてはるかに簡単で、かつ効果的です。」

既存の治療を受けている患者と比較して、3種配合薬を投与された患者の大多数が、

通常の治療を受けている患者と比較して、トリプルピルを投与されている患者のかなり高い割合が140/90以下の目標血圧を達成しました。
(糖尿病または慢性腎疾患を患う患者には、130/80のより低い目標が設定されました。)

治療開始後6ヵ月の時点で、配合薬グループの被験者の83%が依然として配合薬を服用していましたが、通常薬での治療グループの被験者の大多数は未だに1種類のみの治療薬を使用しており、3分の1のみが2種類以上の血圧治療薬を使用していました。

出典:2018年8月15日更新『New combination pill ‘significantly lowers blood pressure’』Health Spectator UK(2019年4月16日に利用)
https://health.spectator.co.uk/new-combination-pill-significantly-lowers-blood-pressure/