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JapanRx / 抗うつ薬をホットフラッシュ治療に用いる方法

抗うつ薬をホットフラッシュ治療に用いる方法

セレステ・ロブ・ニコルソン医師(内科医)の回答:

抗うつ薬は、更年期障害においてはうつ症状とホットフラッシュ両方を緩和することで、二重の働きをします。
臨床試験で両方の症状に効果が見られているものには、ベンラファキシン(イフェクサー)を1日25~150mgの服用、フルオキセチン(プロザック)を1日20mg4週間の服用、パロキセチン(パキシル)を1日10~20mgの服用があります。


ドナ・ヒル・ハウズ医師(専門家庭医)の回答:
北米閉経学会、内分泌学会、および米国産科婦人科医は、ホットフラッシュの治療選択肢として抗うつ薬を挙げています。
これらの薬はホルモン療法を使えない、もしくは使いたくない女性に対する選択肢となる可能性があります。

フルオキセチン、パロキセチン、エスシタロプラム、デスベンラファキシン、およびベンラファキシンは、ホットフラッシュの治療薬として研究および使用されている抗うつ薬です。
これらの薬は全て、セロトニン再取り込み阻害薬(SRIs)と呼ばれます。
FDAにホットフラッシュ治療薬としての承認を受けているのは、Brisdelleと呼ばれる低用量のパロキセチンのみです。


ジュリア・シュラム・エデルマン医師(産婦人科医)の回答:
パキシル、プロザック、イフェクサー、レクサプロなどの特定の抗うつ薬を低用量で使用すると、ホットフラッシュを減らすことができます。
場合によっては、うつ病に使用するよりも少ない用量を服用します。
抗うつ薬に、乳がんや子宮がんリスクはありません。

抗うつ薬は、突然服用を止めてはいけません。
ホットフラッシュが抑制しやすくなったり、完全に収まってきた際は、不必要な副作用を避けるため、医師の監督の下で徐々に薬を減らして下さい。

各抗うつ薬の効果は個々人で異なります。
一つの抗うつ薬を飲んで許容できない、もしくは不快な副作用(例えば体重増加や性障害)が出た場合、似た別の抗うつ薬を飲むことで、同様の副作用を生じることなくホットフラッシュを緩和できることがあります。
自分に合う薬を見つけるには、数種類の薬を試すことになる場合があります。

出典 sharecare『How are antidepressants used to treat hot flashes?』(2019年12月23日に利用)
https://www.sharecare.com/health/menopause/can-antidepressants-treat-hot-flashes