抗うつ薬がパーキンソン病に効果

調査によると特定の抗うつ薬が症状を悪化させることなく、 パーキンソン病を持つ人々のうつ病を緩和してくれる可能性が分かりました。 研究の著者であるロチェスター大学医療センターのアイリーンH.リチャード氏によるとうつ病はパーキンソン患者の間では一般的に起こる症状のためこの調査結果は興味深いもので、 以前まではどのようにして治療すべきか分かってはいませんでした。 米国神経学会のメンバーでもあるリチャード氏は「 古い抗うつ薬は効果的であるが副作用が多く、新しいタイプの抗うつ薬は副作用が少なくなっております。新しいタイプの抗うつ剤がパーキンソン患者へ有効であることは分かっていませんでした。運動障害を悪化させる可能性が懸念されていました。」と述べました。 肉体的な問題に加え、パーキンソン病はしばしば精神的な問題を引き起こし パーキンソン患者の半分がうつ病に苦しみ、これは身体的障害が原因とされています。 臨床試験でテストされた薬はパロキセチンとベンラファクシンで うつ病を患っている115人のパーキンソン患者へ3ヶ月間の試験を行いました。 およそ3分の1の参加者にパロキセチンを投与し、次の3分の1へベンラファクシンを投与、残り3分の1へプラセボ薬を投与しました。 試験では患者のうつ症状が治癒するまで用量を増やすようにしました。 ハミルトンうつ病尺度では平均してのパロキセチン服用者は症状に13ポイント（59％）の改善がみられ、ベンラファキシン服用者は11ポイント（52％）の改善が見られました。 プラセボグループでは6.8ポイント（32％）の改善が見られました。 実験結果ではプラセボに比べ、抗うつ薬は大きな効果が見られました。 研究者によるとこれらの薬は一般的にに忍容性が良好でありパーキンソン患者の運動機能の悪化につながりませんでした。

以下のサイトより引用
http://www.webmd.com/parkinsons-disease/news/20120411/antidepressants-aid-depressed-parkinsons-patients?page=2