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JapanRx / 慢性疼痛の患者に対してのNSAID使用の取り組み

慢性疼痛の患者に対してのNSAID使用の取り組み

慢性疼痛の患者が症状を訴えたときの唯一の治療法というのは、心の治療に他なりません。
慢性疼痛は多くの場合、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)により症状が緩和します。しかし、これらの薬物については潜在的なリスクがあるため潜在的利益とのバランスをとることが重要です。

ペニーコーワン氏は、一部の疼痛処置に代わる解決策についての教育機関として、アメリカ慢性疼痛学会(ACPA)を設立しました。

「それは、車に例えると、4つのタイヤがすべてパンクしたような慢性疼痛のある人の役にたちます。私たちの予想は次のとおりです。
我々は、NSAIDのようなひとつの薬のみを必要とします。また、痛みを取り除く治療を行ったとしても、4つのタイヤのいずれかに空気をいれるだけです。
道路上にいて、あなたは他に何を得ることができますか?
治療法の組み合わせは個人で異なります。 私たちは、理学療法、カウンセリングや栄養指導など他の3つのタイヤの空気を埋めるために、医療機関と協力する必要があります。」
と彼女は述べています。


NSAIDは、痛みの緩和には効果的ですが、潜在的な副作用がないわけではありません。高用量および(または)、長期間に渡りこれらの鎮痛剤を使用している慢性疼痛の患者は、当然ながら副作用のリスクが最も高いとされています。
しかし多くの患者にとって、NSAIDの直接的な効果は、長期的なリスクの可能性があってもメリットの方が上回ります。

「痛みがある時には、患者は唯一の救済方法を探し、論理的なことは忘れてしまいます。そうしているうちに、あっという間にNSAIDを服用し2〜3年が経ってしまいます。
肝心なのは、人々がこの教育を通じて長期使用のリスクに対して、より理解を深めるのに役立つことです。」と、コーワン氏は述べました。

NSAIDは、最も一般的に使用される薬の一つです。多くの消費者は、ブランド名アドビル、モトリンとアリーブ、だけでなく、一般的な製品イブプロフェンやナプロキセンなどにより、NSAID製品については熟知しています。

しかし、大多数の人々は、「NSAID」という用語、に慣れていません。
彼らは、NSAIDが、店頭や処方によって利用可能であることを知らないか、またはそれらが、風邪及びインフルエンザ薬のような他の薬剤と組み合わせができることに気づいていないのかもしれません。


コー​​ワン氏は、彼女自身が慢性疼痛を患っており、1980年以来、彼女は痛みについての問題の擁護者の代表となっています。

「一部の患者では、自分がどれだけ服用しているのか分からない人もいます。 全米で痛み止めのために処方箋を書いている医師は少数なので、店頭販売品について学ぶことが、より一層重要になります。」とコーワン氏は述べました。

出典:The Alliance for Rational Use of NSAIDs