電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 年をとるにつれて体重が増える理由

年をとるにつれて体重が増える理由

多くの人が年を取るにつれて体重のコントロールに苦労するようになります。

スウェーデンのカロリンスカ研究所で行われた新しい研究により、その理由が明らかになりました。

年を取ると脂肪組織の脂質代謝の回転が減少し、以前よりも多く食べたり運動量が減らなくても体重は増えやすくなります。

この研究は、Nature Medicine誌に掲載されています。

科学者は、平均13年間に渡り54人の男性と女性の脂肪細胞を研究しました。

その間、すべての被験者は、体重の増加または減少に関係なく、脂肪組織の脂質代謝回転、つまり、脂肪細胞内の脂質や脂肪が入れ替わる速度の低下が見られました。

スウェーデンのウプサラ大学とフランスのリヨン大学の研究者と共同で行われた研究によると、カロリーを減らすことでそれ補えなかった人は、平均20%体重が増えました。

研究者らはまた、肥満手術を受けた41人の女性の脂質代謝回転、そして、手術後4年~7年で脂質代謝回転率が体重を抑える能力にどのように影響したかを調べました。

その結果、手術前に低率だった人だけが、脂質代謝回転率を増加させ、減らした体重を維持することができました。

研究者は、これらの人々はすでに高いレベルの前手術を受けた人々よりも脂質代謝回転を増加させる余地があったと考えています。

「この結果は、私たちの脂肪組織のプロセスが加齢に伴う体重の変化を他の要因に依存しない方法で調節するということを初めて示しています。」

と、カロリンスカ研究所フディンデ医学部の教授であり、研究著者であるピーター・アーナー博士は述べました。

 「これは、肥満治療の新しい方法を開発するヒントとなる可能性があります。」

これまでの研究では、脂肪組織の脂質代謝回転を加速する1つの方法は、より多くの運動をすることであることが示されています。

この新しい研究はその概念を支持し更に身体活動の増加と組み合わせれば減量手術の長期的な結果の改善が見られることを示しています。

 「肥満および肥満関連疾患は世界的な問題になっています。」

と、カロリンスカ研究所の細胞および分子生物学部門の主任研究員であり、研究の主要著者の1人であるカースティ・スポルディング氏は言います。

「脂質の動力や、人間の体脂肪の大きさを調節するものを理解することは、これまで以上に重要になりました。」

 

この研究の資金は、ストックホルム郡評議会、スウェーデン研究評議会、カロリンスカ研究所の糖尿病の戦略的研究プログラム、ノボノルディスク   財団、スウェーデン糖尿病財団、カロリンスカ研究所-アストラゼネカ統合心臓代謝センター、ヴァレ財団などからの助成金により賄われています。

 

【以下のウェブサイトより引用】

Why people gain weight as they get older

ScienceDaily