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JapanRx / 市販薬は抗がん免疫機能を高めることが示唆

市販薬は抗がん免疫機能を高めることが示唆

ダルハウジー大学医学部の研究者によれば、胃腸疾患の治療のために使用される店頭薬は体の免疫システムやがんを撃退する能力を高める可能性があるということです。
多くの薬物が免疫機能を変質させ抗癌免疫を増強する一方で、それらの多くは副作用のために日常的に使用することができません。
ダルハウジー大学のチームによれば、ラニチジンおよびファモチジンという2つの日常に使用する薬品において 、 マウスモデルにおける乳癌の増殖および転移を減少させることを発見したとのこと。
「免疫系が癌の防御に重要な役割を果たしている。」 と微生物学&免疫学学科の教授で研究の主任研究者ジャン・マーシャル博士は述べています。
 博士によると初期の腫瘍の発生を減少させたり、進行を遅らせ、転移を防ぐことがきるということです。

一般的にザンタックとペプシドACとして知られている -ラニチジンおよびファモチジンは定期的に消化性潰瘍と胃酸の逆流を治療するために使用されます。
耐用性と安全性を備えたこれらの非処方箋薬は化学療法関連の吐き気を緩和するために癌患者によって使用されています。

抗癌免疫を試験がん患者は化学療法の副作用を軽減するためにこれらの薬を服用するので、臨床と基礎科学者のチームは乳癌における免疫系の機能にどのように影響を与えるかに注目しましたとマーシャル氏は述べています。我々の実験では有望な結果を示しています。
ラニチジンまたはファモチジンの毎日の治療によりマウスの乳房腫瘍の進行と転移を阻害することがわかりました。

次のステップとして、薬物が他の癌にも同様の効果を持っているかどうかをテストすることと、ヒトの免疫系に同じ影響を持っているかを調べることです。
このプロジェクトはカナダの癌協会によって資金が援助されています。
研究の結果は有意義であり、公的に研究成果が共有されるため更なる研究の必要性があることを裏付けるものだとマーシャル博士は述べています。
ラニチジンとファモチジンは安全に免疫応答を増強することにより癌の発症を予防または減速させる可能性を秘めています。
同様の効果がある場合、薬は疾患を発症する可能性の高い患者において癌免疫療法や癌の予防に役立つ可能性があります。

マーシャル博士と一緒に研究しているのはウイルス免疫学者と感染症の部門のリサ・バレット助教授と生化学&分子生物学および病理学の部門のパオラ・マリグナーニ教授です。

(記事元)
http://www.dal.ca/news/2016/06/30/common-over_the_counter-meds-show-signs-of-boosting-anticancer-i.html